ぴか の観劇(芸術鑑賞)日記

宝塚から始まった観劇人生。ミュージカル、ストレートプレイ、歌舞伎、映画やTVドラマ等も書きます。

13/10/05 港区歴史散策(4)ついに高輪の「泉岳寺」!

2013-10-10 23:59:10 | おでかけ、旅行

10/5、港区歴史散策の最終地は予定外の「泉岳寺」!
(1)愛宕神社、雨の石段
(2)愛宕山NHK放送博物館で「あまちゃん」グッズGET
(3)「江戸開城西郷南州・勝海舟会見之地」の碑→区立郷土資料館

Wikipediaの「泉岳寺」の項はこちら
4人中2人が初めてで、赤穂浪士討ち入りの日の12/14が誕生日の私が来ていないのが意外に思われた。
「吉良邸跡」だって昨年の3月に玲小姐さん散策で初めて行ったのだしねぇ。一人で歴史散策する人なんてよほどの歴史オタクだよ~(^^ゞ
冒頭の写真は、山門の「泉岳寺」の額を中心に撮影したもの。奥に本殿がうっすら写っている。
お寺はこじんまりとしていて、やはり「赤穂義士墓所」がメインのみどころのようだ。吉良の首級を供えた浅野内匠頭長矩の墓、妻の瑤泉院の墓とともに大石内蔵助ら四十七士の墓がある。お参りした時、雨はほとんど上がっていて、二人のお爺さんが墓所内を掃き清めていた。その熱心なお姿に赤穂義士への思いの深さを感じてしまった。
足軽の身分で討入りに加わることを許されながら泉岳寺への引き上げ時にはいなかった寺坂吉右衛門は切腹をまぬがれ、後日こちらに墓が建てられたためか、石の種類が異なっていた。そして寺坂以外の浪士の戒名はすべて最初の文字が「刃」となっていたが、あっぱれ主君の仇を討って切腹したということからだと思われる。

さて、お土産タイム。寺の入り口にはベタなお土産屋さんが3軒並んでいて、軒先には討ち入りの日に大石が打ったという山鹿流の陣太鼓をもじった右二ツ巴入りの太鼓がたくさんぶら下げられていた。

その店頭で赤穂からの銘菓ということで、売っていたのが「しほみ饅頭」。泉岳寺常連のhappydoragonさんが来ると必ず買って帰るというくらい美味しいと太鼓判を押すので、私もしっかり買ってみた。
播州赤穂の「総本家かん川」のHPはこちら
「自然の恵みを銘菓へと昇華させた名匠 藤治郎親子の秘伝の技を今に受け継ぎ、三百余年の歴史とともに研鑽を重ねつつ日本の菓子文化に貢献する老舗」とのこと。
「かん川本舗」というのもあるらしい。名物になると本家争いというのはつきもののようだ。

職場の皆さんへのお土産にしていただいたら、皮は不思議な感触で、赤穂産の塩を配合したというこしあんが絶妙な甘さで上品なお味。説明書には浅野内匠頭が茶道にも通じていて御用菓子師に工夫させた菓子を江戸参勤の折、土産として将軍家に献上したとあった。なるほど~。

皮の正体をつきとめるためにネット検索し、落雁風の皮であることがわかった。落雁は米などの粉に砂糖や水飴を加えてつくるが、「しほみ饅頭」の皮にはもち米を焼いて粉にした「寒梅粉」を使っているようだ。
娘にも食べさせたが、味の評価は「ビミョー」とのこと。この上品な美味しさがわからないヤツにはもうやらないよ~(笑)

11、12月の歌舞伎座は2ヵ月連続で「仮名手本忠臣蔵」というちょっと変な興行。ちょっと勘弁してくれと思っていたら、松竹歌舞伎会の会員で2ヵ月連続で昼夜チケットをとった人には特別にポイントを加算するという販促がかかってきた。修行のように観ている私としては辛いものがあるが、今回の「泉岳寺」参りで少しは気合が入った、ということにしよう。