三丁目の飛行機屋

飛行機マニアのオヤジが
撮影遠征記やマル秘コレクションの公開などをしていきます。

見えない戦闘機

2020年10月03日 | エア・タトゥーの思い出
今年は遠征もままならないので、戦闘機を見る機会が全くない
ネタもないので、一昔前にはなるが
一時は一世を風靡した!? 見えない戦闘機の話しを


今でこそ珍しくもなくなった感がある ステルス機
特に F-35 ならば、日本国内でも米海兵隊機と航空自衛隊機を
実際に見ることができる

20世紀も終わろうとしていた1999年の夏
何度目かの訪問となった世界最大の軍用機の祭典 RIAT(ロイヤル・エア・タツー)

そこで航空雑誌等で見るだけだった
ミステリアスな米空軍の ステルス機 F-117 と体面した




 以前は国内外の航空イベント展示会場では
 車止めのみ置いて「見えない戦闘機」を表すジョークが流行っていたが
 ステルスの実機が展示されれば、そんなジョークはもはや無用

でも、この年に私がRIATを訪れた一番の目的は
RIAT開催直前まで(3月~6月)実施されていた
NATO軍によるコソボ紛争への空爆作戦「アイランドフォース」
その出撃マーキング入りの機体が展示されるだろう~、と期待してのこと

 ※ 湾岸戦争が終了した 1991年夏に行われた IAT(当時名) では
   多くの作戦参加機が展示された例があった


 予想は当たり、多くの作戦参加機には ボム形状の出撃マークとともに
 オランダの F-16 (左下画像)には Mig-29 と思われる撃墜マークも


というわけで、自分にとって気持ち的には二の次? だったステルス機
( F-117 はアイランドフォース作戦中に 2機が被弾し1機が墜落(撃墜)している)

その F-117 は 地上展示だけではなくデモ・フライトも実施したお陰で
カメムシ似の特徴的なスタイルを撮影することができた


 F-117A 84-0812 / 49TH OG





上下 左右でこれほどイメージの変わる機体は珍しい

横から見れば折れちゃいそうな
それが、上下方向からみればカメムシ見たいな容姿なんだからね
折り紙で折れそうな、直線の組み合わせみたいな機体
空力的にはネガティブな機体が多い昨今
コイツも例外ではなく、コンピューターの助けナシでは飛べないという




 (上画像2枚は2001年 撮影)


着陸では ドラッグシュート を展開とは、なんとなく似合わないような(笑




(下画像3枚は2001年 撮影)

 パッチの文字は「FLYING KNIGHT STEALTH DRIVER」
 ネバダ州ネリス空軍基地内の Fighter weapons school 所属
 このPさんは、地元 RAFからの交換パイロットだとか
 ちなみに、左肩には こんなパッチ がついていました






秘匿性向上の為に、機上にレーダーを装備していないという F-117
現役の F-35 や F-22 とは形状が違うのがわかる


ところで、この F-117 ステルス機
結局来日することなく、2008年に米空軍から退役してしまったが

国内のある管制施設を見学した最終説明時に、担当者から「何か質問はありますか?」と 
仲間が「UFOの報告を受けたことはありますか?」
お~ ナイスな質問に皆ワクワクだった(笑

「残念ながら、それはありませんね」との回答に全員 ガックリ

「ただ未だに未確認な機体なので、ある意味UFO(unidentified flying object)なんですが~」
 と話しには続きがあった

「管制中の旅客機から、近くを飛行している航空機がある~」と言われたが
「レーダーには該当 旅客機のみが映っているだけ」

「黒い三角形の機体が近くを飛んでいる~ と報告を受けたが結局わからなかった」と


 あくまで私的な憶測ですが~
 形状や時期的にF-117 のようで、空中給油を受けながらのテスト飛行で
 韓国あたりの米軍基地に向かっていたのかも
 (通常飛行のステルス機はトランスポンダー等をオンにし、レーダー上に存在を表す) 


さらには最近 気になるニュースが
米国本土の米軍基地周辺で、退役したはずの F-117の飛行目撃が相次いでいるという
退役機 復活? の公表はされていないが、今後の動向が気になる

 ※今回使用した画像は全て、フィルムからではなくプリントからスキャンしました
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4 コメント

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Unknown (はつたか)
2020-10-03 22:06:11
お疲れ様であります。
F-117とB-2が飛んでるのを実際に撮影しましたが、実に不思議な感じでした。「何故、あれで飛べる?」なんて口走っちゃいました(笑)。
1997年4月、アメリカ・ネバダ州、ネリスAFB。アメリカ空軍創立50周年記念航空ショウ「ゴールデンエアタトゥー」・・初めての海外旅行でした。
けど、最新鋭ステルス機より、大戦機が・・目の前をタキシングしていくムスタングには、あのチャック・イェーガー氏が!人生のハイライトでした。
返信する
Unknown (ノザワヤ)
2020-10-04 08:57:30
はつたかさん おはようございます

さすがは本家のアメリカ本土。
当然ですが、見えない戦闘機、爆撃機の公開も早かったのですね。
確かに B-2が飛べるのは不思議な感覚、まさにミステリアスな形状です。
近いうちに当ブログでも、紹介します。


イギリスでも米英の大戦機がフライトしますが
チャックイエガーのフライトはないですものね。
イエーガーさん、今でもお元気なのでしょうか。
彼は一生フライトする感じで、まさに臨終 定年なんだろうな。
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元祖ステルス (F.Y)
2020-10-04 13:40:31
こんにちは。

F-117A、横田や嘉手納で展示したとしても、
恐らくF-22並みの警備状態だった可能性が高いですね。

再飛行の話、
噂では、ステルス・アグレッサーとして飛行しているとか、
何らかのテストのために飛行しているだとか。

ただこの機体、
引退するとき、全機、再就役可能な状態にしてあったらしいという話があるのですよ。
返信する
F.Yさん こんばんは (ノザワヤ)
2020-10-05 00:30:54
RIATでの F-117展示では、日本のような人垣はなかったのですが
ステップや脚立(皆無でしたが)、自分が持参していた
小ぶりの銀箱でさえ、足場にすると警備に下りるよう促されました。

この頃は国内の航空祭へは、ほとんど出かけていない時期だったので
当時 コイツが来日しても出かけなかったか、休みが取れなかった可能性大でした。

再飛行、アグレス的な感じはしていましたが
第一世代のステルスで、仮想敵機の役目できるのかな?
と思っていました。
返信する

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