パピとママ映画のblog

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シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア★★★

2015年02月26日 | アクション映画ーサ行
現代の社会で一緒に暮らしているヴァンパイアたちの日常をモキュメンタリータッチでつづるホラーコメディー。それぞれに個性豊かなヴァンパイアたちが織り成す愉快な暮らしぶりや、共同生活の行方を描く。これまでのヴァンパイア映画にはない異色の設定が評判を呼び、トロント国際映画祭など各国の映画祭で観客賞を受賞した。ニュージーランド航空の「壮大すぎる機内安全ビデオ」に携ったタイカ・ワイティティと『メン・イン・ブラック3』出演のジェマイン・クレメントが監督を務め、ヴァンパイアも演じる。
あらすじ:ニュージーランドのウェリントンで共同で暮らしている4人のヴァンパイアは、楽器を演奏したりダンスしたり、時々郊外のパブでハメを外したりと自由気ままな日々を過ごしていた。そんなある日、8,000歳のピーター(ベン・フランシャム)がうっかりかんでしまった大学生のニック(コリ・ゴンザレス=マクエル)も彼らの仲間に。さらに、ニックが人間の親友スチュー(スチュー・ラザフォード)をシェアハウスに連れてきたことから騒動が巻き起こり……。

<感想>ニュージーランド発のヴァンパイアもの映画。「ショーン・オブ・ザ・デッド」と「ハングオーバー!」シリーズをごった煮したようなそんな感じ。
面白そうなので観賞したのだが、意外に地味で怖くないのだ。普通は、人間を襲って生き血を吸うシーンとか、人間がヴァンパイア退治をするアクションとか期待したのだが、実にそんなに派手にアクションするわけでもなく、人間を襲って生き血を吸うシーンでもそんなにグロクないし、パーティでゾンビたちも出てくるのですが、凶悪な恐ろしいゾンビではなくおとなしいんですね。ヴァンパイアが生き血を吸ったあとの人間の死体をむさぼり喰らうわけだから、そんなシーンは見せません。

そのヴァンパイアたちが、同じ家に棲んでいるのですが、初めは長老のピーターが、拷問好きな串刺し公ヴラド(862歳)の生き血を吸って仲間にしたのが初めで、一緒に住みその後も同じように、5年も経った皿洗い当番や血を吸うときはソファの下に汚れないように新聞紙を敷くこと。などあれやこれやとルールを決めたがる世話好きのヴィアゴ(379歳)と、16歳の時にヴァンパイアになったために、ずっと反抗期の問題児のディーコン(183歳)といったヴァンパイアが増えて行ったみたいです。

ですが、ここに住んでいるのは、ピーター繋がりのヴァンパイアたちで、日中はもちろん寝ていますが、夜になると起きだして来て、夜な夜な音楽会をしたりして楽器を演奏する。
そこへ、「トワイライト」と町中で叫んで歩く新参者の大学生ニック(大学生に見えない)という人間が入り込んで一緒に住み始める。何しろ危険がいっぱいの吸血鬼屋敷に潜入すれば、襲われる危険もあるわけでそんなことおかまいなしのニックは、ゆるゆるで楽しくて一緒にここに住みたいと居座ってしまった。

片手にビデオカメラを持ち、みんなの生活を映して行くのですが、鏡に姿が写らないヴァンパイアは、お互いにファッションチェックをし合ったりと、持っている衣装はどれも年代もので舞踏会にでも着ていくようなクラシックなものばかり。

朝日を見ると身体が焼けて溶けてしまうので、パソコンの画面でその動画を見て感動するシーンなんかは、ちょっと泣けてきます。処女の写真も出せるのか?と、それに昔、惚れたカトリーヌと結婚しようと舟で逢いにきたのに、会えずに自分はヴァンパイアになってしまった男が、人間の彼女だから老婆になり老人ホームに入っているカトリーヌに会いに行くところも、通りから彼女のいる窓を見上げる年の取らないヴァンパイアが哀れでした。
それが、長老のピーターがニックを噛んだことで、ニックもヴァンパイア仲間になり一緒に仲良く暮らすことになるわけ。ところが、ニックの人間の友達でIT関係の仕事しているスチューを家に連れて来たことで、やっぱりお腹が空いているヴァンパイアたちは、そこへ人間がいるのだからどうしても生き血を吸いたくなる衝動に駆られます。そのシーンは殆どコントのような喜劇で面白おかしく笑いがあります。
そのスチューが町中でヴァンパイア屋敷のことをしゃべってしまい、人間のヴァンパイア・ハンターが真昼間にやってくるのです。それも一番長老のいる部屋ピーターのところへ、地下で石版の棺の中で寝ているピーターは、忍び込んだ人間により太陽が差し込み、体中火が付いて大騒ぎ、声を聞きつけて皆がピーターのところへ行くと、窓から太陽光線が差し込んでみんなも焼け死んでしまうので、ピーターを助けることが出来なかった。

ピーターは焼けて溶けてしまい、ヴァンパイア退治の男は石版が倒れて来て下敷きになり死んでしまった。ピーターの弔いでもするのかと思いきや、6月6日6時に開催される、仮装ヴァンパイアたちの大聖堂へ行こうと、ですが、その人間のスチューもヴァンパイアたちと一緒にへ連れていくんですから、危険極まりない。
もちろんヴァンパイア・クラブへ入るのもお約束の、招かれないと中へ入れないということ。そこには、仲間の元カノのもいるし、まだ未練たっぷりの様子。みんなでスチューを庇いつつも、そこから逃げ出さないとヤバイことになる。
外へでると、今度はオオカミ族の男たちに囲まれて襲われてしまう。敵の狙いはやっぱり人間のスチューで、気の毒に餌食になってしまうんですね。

ところが、スチューもオオカミ族に咬まれたことで、オオカミ族の仲間になってしまうということで、目出度しな終わり方でした。それに、人間の女のジャッキーも、ヴァンパイアの男ヴィアゴに惚れてしまい、血のこびりついた食器洗いや風呂場を掃除する仕事を引き受ける。ですが、彼女も最後は願いが叶ってヴィアゴにヴァンパイアにしてもらいます。
主演の二人が脚本・監督を兼任し、台詞はほとんどアドリブだというから驚きですね。B級路線だけれど、面白いからいい。
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