パピとママ映画のblog

最新劇場公開映画の鑑賞のレビューを中心に、DVD、WOWOWの映画の感想などネタバレ有りで記録しています。

ザ・コントラクター★★★・5

2022年11月10日 | アクション映画ーサ行

         

「スター・トレック」「ワンダーウーマン」シリーズのクリス・パインが主演を務めたアクション。
あらすじ:任務で負傷し、特殊部隊から除隊となったジェームスは、家族を養うために新たな職を探し、退役軍人で構成された民間軍事組織に雇われる。リーダーのラスティに命じられ、テロ組織が隠し持つ生物兵器の奪取任務についたジェームスは、かつての戦友マイクとともに精鋭チームを組み、アメリカからベルリンに飛び立つ。しかし任務完了間際、何者かの裏切りにより罠にはめられ、チームは壊滅状態に。異国の地ベルリンで追われる身となったジャームスは、家族のもとに帰るため孤独な戦いに身を投じる。
主人公ジェームスをパインが演じ、ラスティ役にキーファー・サザーランド、マイク役にベン・フォスター。「ジョン・ウィック」シリーズを手がけたプロデューサーのエリカ・リーとベイジル・イバニクが製作。「Walad Min Al Janna」でカンヌ国際映画祭の脚本賞を受賞した、スウェーデン出身のタリク・サレが自身初の英語作品としてメガホンをとった。

<感想>久しぶりに観たクリス・パイン、鍛え上げられた身体にアクションが素敵でした。コントラクターって、「民間軍事組織」のことであり、百戦錬磨の特殊部隊員ジェームズにとっては、お手の物だと思ったのですが、膝の怪我でステロイドの多用を理由に除隊を命じられる。家族を養うのに働くには、同じような仕事がいいと「民間軍事組織」を選ぶわけ。だが、この仕事も前の仕事と同じく体を張って動く仕事。

戦友のマイクには、ベン・フォスターが、その仕事のリーダーには、ラスティ役にキーファー・サザーランドが演じており、マイクと一緒に医薬会社からテロ組織の生物兵器を強奪することに成功するのですが、撤退時に警官隊と激しい銃撃戦となり、マイクとジェームズは沼地の下にある下水道へと逃げ込む。しかし、マイクが意識不明におちて、ジェームズがそこで自分の血を彼に輸血して助ける。気が付いたマイクを逃がして、自分は膝の痛みで動けなくなり情報をマイクに託すわけ。

これは何者かの罠によってチームが壊滅状態に陥ってしまうのだが、ベルリン市街に戻ったジェームズが組織に救援を依頼すると、待ち合わせ場所に待っていたのは暗殺者達だった。要するにお荷物のジェームズはいらないとばかりに暗殺者に狙われる。

何とかマイクの家に辿り着くと、そこには家族と楽しそうに過ごしているマイクがいた。これはいったいどうしたことか、結局はマイクが息子のために二人分の働きの金を自分で全部せしめたってことに。自分が信じていた親友のマイクに裏切られてしまい、ジェームズが家族に会うことは、家族を危険にさらすことになってしまうのだ。密かに子供たちの元気な姿を、隠れてみているジェームズが気の毒でならない。

極めてストイック。過度の説明も、過剰に盛り上げる音楽も徹底して排除していて、ただ、特殊部隊を追われた男が流れ着く”請負人”としての過酷な任務を描き出していた。淡々と先が読めない展開は、始終スリリングかつミステリアス。退役軍人を待ち受ける不遇が背後にあるとはいえ、アクション映画らしく、胸のすくような痛快さが欲しかった。

それでも、クリス・パインの鍛え抜かれた肉体を駆使した、リアルなアクションを披露し、米国の特殊部隊グリーンベレー出身の軍事アドバイザーによる徹底した訓練にも耐え、元特殊部隊員役を演じきっているのは良かった。

 

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