パピとママ映画のblog

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るろうに剣心  ★★★★★

2012年08月27日 | アクション映画ーラ行

人気コミック『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-』を実写化した時代劇アクション。伝説の流浪人が実写映画になった。超絶チャンドラに大興奮!
あらすじ:幕末から明治になり、かつて「人斬(き)り抜刀斎」として恐れられた剣客・緋村剣心(佐藤健)は「不殺(ころさず)」の誓いのもと流浪人となっていた。流浪の旅の途中、剣心は神谷道場の師範代・薫(武井咲)を助けたことから、薫のところで居候することに。一方、街では「抜刀斎」を名乗る人物による人斬(き)り事件が発生しており……。(シネマトゥデイより)

<感想>90年代後半に「週刊少年ジャンプ」で連載され、現在も国内外で絶大な人気を誇る時代劇コミックが、NHK大河ドラマ「龍馬伝」などでしられる大友啓史が、原作のスピリットを引き継ぎながら、壮絶な斬り合いや武道家同士の肉弾戦などスリル満点のアクションを盛り込み、エンターテインメント大作に仕上げている。
主人公緋村剣心の刀は、刃と峰が逆向きに打たれているため人を斬れない刀なのだ。「逆刃刀」を携えた幕末期の伝説の剣客、緋村剣心が、自分の偽物が起こした事件とその裏に隠された陰謀に巻き込まれる中で、大切な人を守るために悪党たちに立ち向かう姿を、スピード感溢れる剣劇アクション満載にして描いている。
実写化するなら、アクションシーンはCGに頼るのではなく、生身で撮影してリアルなものにしたい、という原作者の希望と監督の意見が合致して、ノースタントで生身で撮ったド迫力のアクションシーンに圧倒されまくりました。

理想の剣心像を目指し、髪型や衣装にも徹底的にこだわったという佐藤健、優しい笑顔の剣心と眼光鋭い“抜刀斎”という、相反するふたつの顔を見事に演じきった佐藤健のほか、キャスト陣には、江口洋介、香川照之、吉川晃司、青木崇高、そして武井咲、蒼井優の女性陣といった実力派俳優が集結した。
神谷道場の師範代・薫の亡き父が説いた「人を活かす剣」と「人を守る剣」=これが「逆刃刀」に同じ心があると感じた剣心と薫は、互いに親しみを覚える。港を建設するために薫の道場をつぶそうと企む、観柳が送りこんできた手下たちを、剣心は軽々とやっつけてしまう。その様子を見ていた薫に素性を知られてしまう。

薫たちと道場で共同生活を続け、剣心は“帰るべき家”を見つける。我が家のように穏やかに暮らしはじめていると、そこへ観柳から逃げてきた恵も加わる。
そこへ、逃げた恵をあぶり出そうと、観柳の手下が道場近くの井戸に毒を盛る。町民たちが中毒を起こし、道場へ助けを求めてくる人々を、必死で看護する恵。罪悪感と感じたのだろう、恵は一人で決着をつけるため観柳の屋敷へと。
剣心は、そんな彼女を救おうと、ケンカ屋の左之助を連れて観柳の屋敷へ行く。

と、内容はこうなんですが、剣心が一度その気になるとまるでワイヤーアクションを使っているような、身軽にジャンプして敵を翻弄し、決して殺しはしないのだがスピード感あふれる身体の動きが目にも鮮やかに映る。それに助っ人の左之助は、バカでかい斬馬刀が武器で、ブンブンと振り回しながら、後はげんこつで勝負。飯を食いながら一休みして、また闘うという青木崇高さん、余裕の喧嘩の仕方が最高。
観柳を演じる香川照之は、新型阿片の密売に手を染める悪徳実業家で、おかっぱ髪型でいかにも悪そうな人相、それに屋敷に乗り込んだ剣心たちに向け、ガトリングガン(機関銃)で銃撃を浴びせるのも見せ場の一つ。それに元新撰組幹部だった警察官の江口洋介が頭脳で勝負といったところ。

だが、もう一人「偽抜刀斎」の名をかたる妖術使いの刃衛の、吉川晃司が尋常じゃない観柳の護衛役。目ん玉に黒いコンタクトを入れ、異様な雰囲気の吉川の剣さばきも凄い。剣心との一騎打ちでは、「逆刃刀」をバカにされ、力づくでねじ伏せられると剣心の身体に自分の刀の刃が当るのだ。
それでも、かつて「人斬(き)り抜刀斎」として恐れられた剣客・緋村剣心であります。「おろろ」なんて言ってばかりいても、やる時はやる本気モードで勝負。しかし、最後には薫の言葉「もう人殺しはやめて」という言葉に目が覚めて、刃衛に最後の刀を向けない優しさが最高であった。
原作は未見ですが、「龍馬伝」でやはり幕末の剣客として知られる岡田以蔵役を演じた佐藤健の魅力に惚れ惚れした。いや、時代劇でこんなにも胸がトキめいたのは未だかってない。それくらい興奮度マックスでございました。
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