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ファーストラヴ★★★

2021年06月19日 | アクション映画ーハ行

          

第159回直木賞を受賞した島本理生の同名サスペンス小説を北川景子主演、堤幸彦監督のメガホンで映画化。

あらすじ:父親を殺害した容疑で女子大生・聖山環菜が逮捕された。彼女の「動機はそちらで見つけてください」という挑発的な言葉が世間を騒がせる中、事件を取材する公認心理師・真壁由紀は、夫・我聞の弟で弁護士の庵野迦葉とともに彼女の本当の動機を探るため、面会を重ねるが、二転三転する環菜の供述に翻弄されていた。真実が歪められる中、由紀はどこか過去の自分と似た何かを感じ始めていた。由紀の過去を知る迦葉の存在、そして環菜の過去に触れたことをきっかけに、由紀は心の奥底に隠したはずの「ある記憶」と向き合うことになる。由紀役を北川が演じるほか、迦葉役を中村倫也、環菜役を芳根京子、我聞役を窪塚洋介がそれぞれ演じる。

<感想>だいぶ前に鑑賞した作品なのだが、思い出しながら投稿した。最近、映画やTV「リコカツ」でも活躍している北川景子主演のサスペンス映画。公認心理師という難しい役どころだが、いつもの景子ちゃんの演技で見ごたえがあった。

主人公の女子大生の聖山環菜役には、芳根京子ちゃんがそれなりに父親殺しの役を演じていて、環菜の過去を調べていくうちに、由紀が自分と同じような悩み、心のうちに閉じ込めた過去を思い出しながら、由紀と父親殺しの容疑者が苦しみ葛藤した末に、晴れやかな表情を見せて映画が終わるのが良かった。

しかしながら、彼女たちが父親から受けたトラウマを彼女たちが乗り越えるいい話ののようにまとめられているのだが、彼女たちを苦しめた存在や問題に対することが、作りてから伝わらないのが残念でならない。

回想で描かれる事件は、恐ろしくて不自然に映っていた。女子大生は、父親を包丁で刺してはいないと言い切り、包丁が勝手に刺さったのだと言い切る。だが、父親に駆け寄るときに、包丁を手に握っていたのを見ても殺意がなかったとはいえないはず。

それにしても、物語全体が、彼女が殺意がなかったといわんばかりに強調している罪のなさが、空回りした2時間サスペンスのようだった。 景子ちゃんと夫婦を演じた我聞役の窪塚洋介が、キッチンでポトフを作りながら、由紀の帰宅を待つシーンがある。その場面だけでも、窪塚の優しい夫の存在感が、網膜に焼き付くのがよかった。窪塚の包容力と、信頼感の塊のような夫役の窪塚の演技が、物語をさらに味わい深いものに昇華しているのもいい。

心理師の由紀と弁護士の中村倫也が、女子大生による父親殺害事件の真実を探求し、心理士師と女子大生はそれぞれ幼少時に、父親を始めとする大人の性的虐待による欲望によって、主人公と由紀の身体と、心の中を傷つけられている設定であり、その類似点は由紀が刑務所に面会時、ガラスに重なる二人の顔で象徴されるのが見事であった。

他にもドローンの多用とか、雲の間からのぞく太陽など、象徴的な画面が多く、思わせぶりが鼻についた。裁判ものとしてまぁまぁの出来映えだが、真実が小出しにされていて、裁判で劇的にすべてが明らかになるわけでもなく、作劇が中途半端に終わっていた。だからなのか、映画にするにはとてもいい題材なはずなのに、なにかしらぞんざいな印象を与えているし、胸に迫るものがどこにもないのだ。それに、タイトルの意味が曖昧なのが分かりずらい。

 

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