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PLAN 75★★

2022年07月19日 | アクション映画ーハ行

            

これが長編デビュー作となる早川千絵監督が、是枝裕和監督が総合監修を務めたオムニバス映画「十年 Ten Years Japan」の一編として発表した短編「PLAN75」を自ら長編化。75歳以上が自ら生死を選択できる制度が施行された近未来の日本を舞台に、その制度に翻弄される人々の行く末を描く。

あらすじ:少子高齢化が一層進んだ近い将来の日本。満75歳から生死の選択権を与える制度「プラン75」が国会で可決・施行され、当初は様々な議論を呼んだものの、超高齢化社会の問題解決策として世間に受け入れらた。夫と死別し、ひとり静かに暮らす78歳の角谷ミチは、ホテルの客室清掃員として働いていたが、ある日突然、高齢を理由に解雇されてしまう。住む場所も失いそうになった彼女は、「プラン75」の申請を検討し始める。

一方、市役所の「プラン75」申請窓口で働くヒロムや、死を選んだお年寄りにその日が来るまでサポートするコールセンタースタッフの瑶子らは、「プラン75」という制度の在り方に疑問を抱くようになる。年齢による命の線引きというセンセーショナルな題材を細やかな演出とともに描き、初長編監督作にして第75回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に出品。初長編作品に与えられるカメラドールのスペシャルメンション(次点)に選ばれた。ミチ役で倍賞千恵子が主演。磯村勇斗、たかお鷹、河合優実らが共演する。

<感想>戦後の日本では、人口増加のために、産めよ増やせよで現在の50代の人たちが一番人口が多い。だから、その人たちが年金を貰う年齢、65歳に達すると国の財政は破綻するのだろう。実際に現実に起こる出来事で、未来の日本の政府が考えた「プラン75」という制度という物語。

生活保護の支給も75歳まで、働く仕事にも年齢制限があり、老人ホームに入るにも75歳まで。主人公の老女ミチ役の倍賞千恵子さんは、78歳で生活のために働いている。ホテルの清掃に洗濯、掃除など。それも年齢制限で退職になる。その後に仕事探しをするのだが、夜の警備や交通整理と年齢に対して体が辛い。若い人達なら重労働ではないのだろうが、78歳の老人には、5,6時間の立ち仕事は体にきついだろう。それに、住んでいるアパート(団地)も出ていけと大家から追い立てられる。

国が進めている「プラン75」とは、支度金として10万円を支給され、その金で美味しいものを食べ、特上お寿司の出前も頼む。生きているうちの最後の食事だ。何も持たずに国の施設に入り、その日の内にベットで死に至る薬を注射されて、朝になると亡くなっている。その世話をするのは、日本に働きに来ているベトナム、フィリッピン、中国の若い女性。老人たちは、体は焼かれて共同墓地に埋葬される。確かに、世話してくれる子供や親戚がいない人たちは、最後の選択がそういうことになるのだろう。高齢化が進んだ日本にとって、この映画の中では75歳になったら安楽死が選択可能となる「PLAN75」を進めている。

実際にこのような制度が、財政困難で、今後日本で成立する可能性はあるというのか…というと、観ていて心の中がどんよりと重く暗くなる。今の日本では、長寿国家で、100歳の老人が多いと思う。75歳といえば、まだまだ元気なお年寄りもいる。自分の家があり、食べていく貯蓄もあり、自分で生活ができるのなら、生きている限り自分の家で死にたいものだ。

この映画のように未来では、自分で生きる年齢の選択が決められて、国の政策として可能になるかもしれないのだ。老後のためにと、若い時に必死に働き、マイホームを建て、贅沢もせずに貯蓄をしてきた人たちは、何処へ行ったのだろう。昔からの一生懸命に働く日本人としての、精神は何処へいったのだろう。自分の老後や、死の年齢制限を、国の政策で決めるなんて、生きているのが辛い人生なんて、そんなことあり得ないと思いたい。頑張れ日本!!!

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