ぶらぶら人生

心の呟き

籠の鳥

2023-08-11 | 身辺雑記
 今日は、まるで<籠の鳥>であった。
 籠の鳥は、庇護され幸せそうであるが、鳥にとっては、必ずしもそうでもないだろう。
 行動規制は、コロナから、老いの身を守るためであると理解しながら、窮窟な一日であった。
 人間は、自由であることを求める動物。
 鳥だって、同じだらう。

 今日は、室内暮らし。廊下に出て、窓から広々とした海を眺めることもできなかった。
 食膳も、自分で返しにゆくことは禁じられ、施設の人が、回収に来てくださった。
 
 (コロナに罹患された人の状況は、全くわからない。)

 Tさんが、LINEで、オジギソウの葉の写真を送って下さった。
 オジギソウの葉は、開いたり閉じたりする習性をもっているらしい。
 朝の7時には開き、夕方の7時には閉じる、と教えて下さった。


     葉を広げている姿。

    



    力なく、葉を閉じている姿。

    


 
 日暮れがずいぶん早くなった。
 7時過ぎ、自室のドアを開けてみると、全てのブラインドが、完璧に下されていた。そして、わずかな隙間から見えるのは、黄昏の風景であった。
 すでに夕陽は沈んでいた。
 いつもは9時に消灯される廊下の灯が、早々に消されて、辺りは宵の気配であった。


コメント
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