ぶらぶら人生

心の呟き

楽しい読書

2023-08-28 | 身辺雑記
     深代敦郎(1929〜1975)
      『天声人語』


    




    



  最高の知性派の一人と評判だった記者・深代敦郎の『天声人語』を読み始めた。
 1973年2月〜1975年11月までに執筆されたものから選り抜いた作品で構成されている。
 目次は、世相・社会・政治・経済・若者・戦争・国際・日本と日本人・人・人生・文化・自然・歴史の13項となっている。

 私が最初に開いたのは「日本と日本人」であった。ついで、「人」「人生」と読んだ。
 とにかく文章が輝いている。理性的だが堅苦しさはない。朝日新聞記者・深代敦郎の知性、感性が、日ごとのコラムに光彩を放っている感じだ。

 現在も、天声人語を読んでいる。
 読みをさらに深めたり、筆記力の低下を防ぐ狙いもあって、<天声人語ノート>に書き写しもしている。
 が、<これはうまい!><着眼がすばらしい!>など、心の踊るような、感動的な文章には、なかなか出合えない。
 
 
 深代敦郎の才筆の冴えは格別なのであろう、と改めて感じる。
 未読のエッセイを読むのが楽しみである。

コメント
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