しばらく(といっても、4泊だが)家で過ごすことにして、朝食後帰宅。
部屋に入る前に、庭の様子を見て回った。
クチナシの花が、一つ咲いていた。
昭和40年代の終わり頃であっただろうか、渡哲也によって、<♩クチナシの白い花……>が、歌われたのは。
クチナシの花を見ると、職場の小グループで、有馬温泉へ旅した折のことが蘇る。
その夜、数人で、近くの喫茶店へ入った。そこには、先客の和服姿の男性がいて、私たちに断って、クチナシの花を歌ったのだった。
ただそれだけのことだが、クチナシが思い出させる、たわいない旅の一コマである。
シロシキブの花。
白い実をつけるナンテンの花。
今日、帰宅した私を、真っ先に迎えてくれたキキョウの花。