小椋 佳 著
『もういいかい まあだだよ」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/63/efe1d48fbc3945cfbc65c68f1ca22588.jpg)
左 本の表紙 右 カバー
29日の朝刊で、上掲の本の広告を見て、Amazon へ注文。
翌30日、昼前に入手できた。
CDの「もういいかい まあだだよ」も、改めてAmazonへ注文し、昨日の午後は、早速、本を読んだ。
生き方、老に向かう姿勢など、共鳴することの多い本であった。
目次は、
第一章 「小椋佳」ができるまで
第二章 銀行マンとして、夫として、父として
第三章 歌、そして恋
第四章 生きる
第五章 人生の総仕上げ
妻から夫へ
〜ずっと一緒にいてくれて、ありがとう。
おわりに
となっている。
以上の目次からも、およその筋立てが想像できるだろう。
語りおろしなので、推敲に推敲を重ねた名文とは、一味違うよさがある。知力もおのずから語りのなかに仄見えながら、気取らない語りの魅力がある。
1944年生まれの小椋佳さんは、私より11歳お若い。お仕事の過多、がんの患いなどもなさって、私のような、のんびりした老いの日々とは異なるご苦労も、多かったと思う。
が、そのお仕事は、多くの人々に感動を与えるものであったのだから、素晴らしい。
僕の不治の病は、<慢性現状不満症>と書いておられる。微苦笑しながら、私にも同病の傾向大いにあり、と思う。
昨日、Amazonへ注文したCD『もういいかい』も今夕届き、夕食前に、一部聴いた。
いい本やいい歌に出逢うと、老いなど忘れて、ひととき幸せである。
<余録>
その1 うなぎパイのこと
隣に住んでいたエミリちゃんが、中学生になった昨年の春、浜名湖の中学校へ転校した。草花舎でお別れ会をし、餞別を渡した。
そのお礼として、私の家に届いたのが、うなぎパイであった。
そのうなぎパイのCMソング『うなぎのじゅもん』を創られたのが、小椋佳さんだと、この本を読んで知った。
エミリちゃんは元気かしら? と思いつつ、うなぎパイの素朴な美味しさを思い出した。
遠い昔、夏旅の途中、浜名湖畔のホテルに泊まったことも懐かしく思い出した。
その2 文中に出ていた林部智史という歌手について、初めて知った。ネットで調べ、美声を聴くという楽しみも味わった。