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「ゆわさる別室 」の別室

日々BGMな音楽付き見聞録(現在たれぱんだとキイロイトリ暴走中)~sulphurous monkeys~

20100505

2010-05-05 | 矮小布団圧縮袋

○まだ体調が戻らないので、とりあえず洗濯と掃除、片付けの後、ゆるゆると野菜の買い出しに走ってみる。
福岡ったってこうしてちょっと走ればすぐ田舎なのである。ただ忙しくてこのところ、全然出かけられなかったから、久しぶりだった先日の温泉に続き、またもや山の青葉の香りを深呼吸して帰る。咳で咽喉の調子がまだ悪いので今日はこの近くの温泉には寄らず、とりあえず一時間ばかりのツーリングでお日様を浴びる。

  
もうカラスノエンドウとかクローバーとか咲き乱れております。リラックマ「気がついたら、もう初夏ですよ…」

  
県道沿いの甘夏畑を通ると、日差しは昨日より曇っているのに、少し暑いくらい。
そういえば先週や先々週などは昼間買物にも行けず、新鮮な食料がずっと不足していた。今日は野菜の他に、ニューサマーオレンジといちごと、端午の節句ということで柏餅とがめの葉餅を買ってきました。(大きさ比較のために再びたれぱんだ、むすび丸登場)

本日のBGM:
「死はわが隣人」(「主任警部モース」 5/5 AXNミステリー)
四人の署名」(「シャーロック・ホームズの冒険」宝島社 DVDより)
このドラマ、非常に「大人の社会」の恋愛とミステリーが展開し、時たま出てくる「未熟な若者」のターンも極めて「大人」の視線から描かれる(例、「一晩中気づかなかった?おまえヘビーメタルでも聴いてたのか!」)。そのせいか子供は大人の側から見て誰も彼も結構AC気味なところもあるが、労働者階級からスノッブな連中まで様々出てくるうちに、その中でもクラシックに成熟した大人とのおつきあいに、見ている側がちょっとずつ憧れてくる。金でも社会的地位でもなく、何か成熟した深い人間の味わいとか物腰に憧れ、この格好よさに嵌っている。今自分から見ると30代は若いがまだまだ未熟で、憧れる対象というのとは違ってきているのだ。このモース警部、いよいよラストに向かって盛り上がっていくらしい(残り3回?)。決して派手なアクションではないのだが、淡々と、しかしじわじわと来る。この気分を喩えて言うならば、中学生の時に毎週日曜の夜、かなり熱く嵌って見ていた「夢千代日記」の時の気分に近い。あの「人生こそ最大のミステリー」というような上質なサスペンスに、どきどきしていた、あの心地がするのである。※テレ朝の「相棒」のコンビは、かなりこのモース警部に似てるのでは?というコメントをあちこちのサイトで見かけるが、現在の日本のドラマの制作者がここまで象牙の塔のマニアックな細部を理解しているか?辛辣に書けるか?という問題よりも、英国ドラマのように「徹底的に丁寧に作る」ということができていないように思う。一見派手ではないが高度に緻密な作品、という力が足りない気がする。でも日本だって、過去には「夢千代日記」のようなドラマが作れたのにね。
 そんなわけで、このところすっかりJohn Thawの味に馴染んでしまったため、ここは一発「シャーロック・ホームズVS.モース警部」(モスラ対ゴジラみたいだな・爆)を見よう!ということで、押入の中のVTRを取り出さず、解説付きのDVDを本屋で購入。これもNHK放送時にはそこまで英国俳優出演者を気にしてなかったのだが、こうして見ると確かに、自分が本で話を読んで思っていたイメージよりも、この役インパクトあるし、後半、存在感で結構ぐいぐい持ってくし。
 ちなみに子供の日にちなんで思い出してみると、自分は、悪名高い山中峯太郎翻案の「怪盗の宝」(もちろん後のポプラ社文庫じゃなく、ハードカバーの全集の方ね)を濫読して育った昭和の小学生(爆)なのだが、このJohn Thawの最後の「笑い」の説得力はいかにも「恨みも長いテームズの流れ」(章題からして日本語が名調子だよなあ…※「ピンチン横町に名犬がいる」とかさ)だと思う。いやあ、小手先の英語力とか原典主義とか言ってる場合じゃなくて、文学の味の本質的なところさえ心で通じればOKで、そっちの中身の「質」の方が、ずっと重要だと思うんです。(20100505)
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