「ゆわさる別室 」の別室

日々BGMな音楽付き見聞録(現在たれぱんだとキイロイトリ暴走中)~sulphurous monkeys~

本日の効果音(97)Maputo(1986)

2024-05-15 | 閑話休題・本日の効果音

〇また作業が重なっているうちに日が過ぎてしまったので連休の時の写真でつなぐ(写真:古町通りから柾谷小路に出てきたバス停前のキイロイトリ)
 
 下の美術館の方から新潟駅行きバス停を目指して歩いてきた。ちょっと暑かった日。

 
 本日のBGM:Maputo / Bob James & David Sanborn (「Double Vision」)
 自分のDAPの中に「音声チェック用」に常備しているアルバム音源の一つがDouble Visionだったりする。その中の多分一番有名かもしれないDavid Sanbornさんのサックスの調べの一つ。
 smooth jazzなんて言葉はまだなかったと思われる頃(今でも、その言葉には違和感がある)、芝浦インクで見たMarcus Millerさんが今風に言えば多分マーカスミラーニキとか呼ばれてもおかしくない頃で、1988年の仙台の泉パークタウンでやってたLive Under The Skyの野外で、サンボーンさんを初めて生で見て聴いた。その時のラインナップがMARLON JORDAN QUINTET、SELECT LIVE UNDER THE SKY SPECIAL QUARTET(パット・メセニー、Ernie Watts、チャーリー・ヘイデン、Paul Wertico)、DAVID SANBORN GROUP(デイヴィッド・サンボーン、リッキー・ピーターソン、ハイラム・ブロック、STEVE ROGAN、テリ・リン・キャリントン, ドン・アライアス)、SUN RA ARKESTRA、MILES DAVIS GROUPだったようで(※Wikipediaによると)。野外の会場で出演待ちの間、観客席の後ろの露店で雑談して仲良くなりビールをおごってくれたお兄さんがPat Methenyの渋めのカルテット目当てで、Sanborn Groupは派手すぎてちょっとねえ、と言っていたのを覚えている。その時のサンボーンさんは確かに「Close Up」の頃で、その勢いで黄色い歓声を浴び、一番「きらきら」ばりばりに華やかだったと思う。ともかく自分の中のSanbornさんのイメージというと、その時のが強く焼きつけられた感があり、smoothなどというよりも、非常に「強い」何かだった。
 今日のニュースの訃報を聞いて、午後の作業の休憩時に手元のDAPを取り出して再び最初の一曲目のMaputoから聴き始めた。これから暑くなる季節、夏の夜に偲びたい音楽だ。その後でもうちょっと強めのClose Upの(古い表現をすると、これも当時は借りてダビングしたカセットテープがまさに擦り切れそうなくらい聴いたやつの)SlamやCamel Islandを聴くと、曲名は忘れていても曲は覚えているという記憶の再生が起こる。ともかくSanborn奏法というかまぎれもなくこの人な「Saxの吹き方」の先生みたいなところが明らかにその後の奏者の奏法に多大に影響している、というのは納得できる。
 奇しくも「帰ってきた あぶない刑事」(2024)なる映画が上映されるとのことだが、ドラマ「あぶない刑事」の頃と聞くと、こういう「きらきらした」Hi-Fiな音色が巷に蔓延していたから、脳内にはまだビーパップな勢いで軽かった仲村トオルさんたちの絵柄と、この手の音がミックスで流れる。Bryan FerryのDon't Stop The Danceやベイト・ノワールと、「翼を拡げて~open your heart~」も一緒に。(20240515)

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