そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

正念場の国民民主党は分裂、解党の道しか残されていない

2019-07-28 | 立憲民主党

民進党を無計画に希望の党に売り飛ばした前原誠二の失態が、現在の野党の混迷の元凶である。参議院の存在を失念した前原の無計画な幼児性は、大きな混乱を残し安倍一強に貢献した。残った参議院議員によって作られたのが、国民民主党である。国民民主党としての初の国政選挙として、今回参議院選を戦った。言い分は多少あろうが、惨敗である。
国民民主党は存在感を示すため、「提案型」路線に転換してはみたが、評価は低くどう見ても自民党にすり寄っているとしか見えない。個別的には、改正出入国管理法の審議で対案や付帯決議を提出したりなど、いい提案をしていると思われるが、国民からは評価を得られなかったということである。政党としてとりとめがないといえる。
こうした焦りの中で、玉木雄一郎代表が改憲論議に前のめりな姿勢を見せている。「私、生まれ変わりました。我々も改憲議論は進めるし、安倍晋三首相にもぶつける」と発言したのである。参議院選の1人区での共闘を無視する発言といえる。
改憲勢力が得られなかった安倍晋三は、残り数人を確保するためには何でもやってくるだろう。切り崩しの格好の的になるのが、国民民主党である。いい加減な口約束なら軽い方である。改憲勢力の確保と野党の切り崩しのこんないい話はない。なんでも自民党はやってくる。
玉木がいくら言訳をしたところで、この話は小さくはならない。国民民主党が揺れるだけで十分である。数人が乗ってくれるならなおさらである。
ところでN国党の立花孝志は、NHKにスクランブル放送を容認してくれるなら、改憲に賛成してもいいと発言している。こんないかさま男でも国会議員になる御時世である。戦争で北方領土を取り戻せといった議員や、秘書に暴力を振るった男にも秋波を送っている。国会議員も地に落ちたものである。こいつらみんな改憲勢力に加算される。
玉木雄一郎も同列である。所によっては、れいわすら下回支持率の国民民主党である。かつての民主党支持層を分断している実感もないのであろう。現場は混乱の中でリッケンかコクミンかを選択される。これを最も歓迎しているのが自民党である。
代表がぶれているようでは、党内安定など叶うはずもない。指導力にも疑問が残るしガタつくだろう。甘い汁を求める議員がそのうち出るだろう。安倍の改憲議論とは国民民主党の切り崩しである。
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