そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

党首討論の安倍晋三の軽薄さ

2019-07-03 | 民主主義
なんとも歯がゆい討論会である。今日午後時間があったので、選挙前の党首討論会を見た。際立ったのは安倍晋三の品格のなさ、僕の言うことは聞いてちょうだいという姿勢をあちこちで示した。
イエスかノーかの挙手による問いに対して、印象操作だと言って質問者に注文を付ける。女系皇室の設定であったが、自民党は見解を持っていなかったのである。印象操作とは権力者になった安倍晋三の圧力である。女性の議員を増やす計画を問われると総裁任期を盾に答えなかったが、どの党首も同じ立場である。女性議員は増やす計画がないということを、たくさん当選してくればと思っているというのである。
アベノミクスは当初から掲げている2%の物価上昇はいまだ達成できていないし、その見込みもない。アベノミクスは失敗したのでないかという質問には、色をなして雇用が増えているとか税収増加を理由に成功したと長々と述べた。雇用が増えたのは圧倒的に非正規であって、賃金が上がったわけではなくむしろ下がる効果となっている。税収が増加したといえるレベルのものでなく、富裕層の負担が減って貧困層の負担が増えたのであって、負担の偏在が起きているといえる。
森友加計学園問題は終わったのかという質問に、まったく内容のないことを長々と安倍晋三はしゃべった。質問者はそれ以上問うことはなかったが、事実に反する無意味の言葉をつらつら口にはした。安倍にとってよほど不都合なことがよくわかる。
年金だけでは生きてゆけないのは誰もが知っていたがそれがばれてしまったが、相も変わらず制度は万全で経済成長が支える。首相率が上がれば制度は安全と述べている。どちらも好材料はない。
そもそもマクロスライド制は、制度の存続のためのものであって、受給者のことを考えているわけではない。さらには年金資金を増やすためと称して、アベノミクスの金融政策の支援のために使われている。資金運用で増えたと喧伝するが、減少する場合も当然あって昨年は15兆円も損失を出している。
若者が負担しないのは、非正規雇用者の増加に加えて、制度への不安からである。年金制度にもアベノミクスの失政が色濃く反映されているのである。不都合なことや誤りを指摘されると、ペラペラよくしゃべる安倍晋三の軽薄さが目につく討論会であった。
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