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そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

押しつけ憲法を廃棄し、押し付けられて憲法を作ろうとする・・・なんと言いう身勝手な!

2015-12-30 | 平和憲法
現在の日本国憲法を、アメリカの押し付けを理由に改憲を唱える人たちがたくさんいる。安倍晋三もその一人であるが、なんといって、日本会議という不特定多数の右翼団体が大同団結して作った政治団体の力が大きい。内容などお構いなしに、アメリカが作って押し付けられた憲法を否定するのである。確かに占領下で作られたのは事実ではあるが、旧日本帝国憲法の下で開かれた国会で、衆議院憲法改正委員会(委員長芦田均)が審議を繰り返し決定している。その間に変えられたものもあれば、加えられたものもあり、形式的にも内容的にも国会で決められている。
鈴木安蔵や高野岩次郎ら6名で立ち上げた憲法研究会が作成した「憲法草案要領」は、終戦の年12月に作成てている。終戦後わずか130日である。現憲法の8割はこの憲法研究会の原案に沿っている。連合軍(アメリカではない)はこれを認めたくなかったのであろうが、前文と9条は確かに鈴木たちの中にはなかった。連合軍に押し付けられたといわれないために、芦田たちは国会で真剣に憲法案を討議している。連合軍は日本が自主的に作ったといわれては困るから、関与を前面に出すのである。
鈴木安蔵は、大正デモクラシーなどの自由民権運動が盛り上がる中、植木枝盛の下で憲法草案を練っていた。鈴木だけではなかったが、こうした動きを封じたのが軍部であり海外侵略を進めた国会であり利権を求めた財閥である。日本国憲法は突如として降ってきたのでもなければ、湧き出たものでもない。民主主義、主権在民の国民の動が抑えられてきただけなのである。

翻って、現在日本会議たちの傘下の議員や評論家たちやメディアがなぜこの時期、改憲を唱えるのであろうか。答えは至極単純である。山本太郎がコピペ政策と取り上げた、アーミテージの言うがままの政権の意向である。しかもこのネオコン右翼に旭日大綬章まで与えて賞賛し、礼を尽くしている。現在の中東の混乱を引き起こした極右翼の張本人たちを現政権は、国家として礼を尽くしているのである。アーミテージたちの提案は、原発再稼働であり、TPP参加であり、岩のような憲法9条の廃棄である。
アメリカに押し付けられた憲法を廃棄しようと主張する輩は、アメリカの言うと言う通りにしましょうとも主張しているのである。
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