そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

平気で嘘つく、翻意する島尻大臣の言葉

2015-12-16 | 辺野古
普天間基地の移転や辺野古新基地建設に関わり、島尻安伊子ほど発言をその都度まるで風見鶏のように変えた人物はいない。沖縄に嫁入りした旦那は、日本新党や民主党の沖縄の代表を務めていた人物である。彼女の意見が、辺野古新基地建設反対や普天間の県外移転や県内移転を、その都度言い換えてきた経緯も理解できる。政治家として重要な問題にぶれるのは信念がないことの表れであり、地位保全に狂奔する姿を見ていると憐れの一言である。基地問題に対しては、彼女に政治的スタンスなど存在していない。
安倍晋三はこの女を沖縄担当大臣を指名した。一般人ならともかく政治家である。まして大臣であり、しかも沖縄担当大臣である。無責任極まりないというより、この程度の人物志賀人材がないのが現状と表現した方が正しかろう。

この島尻安伊子沖縄担当大臣が昨日(15日)記者会見で、辺野古の新基地建設計画で、政府と対立し法廷闘争の真っ最中の翁長雄志知事の姿勢が来年度の沖縄関係予算の確保に影響するか問われ「予算確保に全く影響がないというものではない」と、知事の政治姿勢が予算に影響する可能性を示唆した。
基地問題と沖縄振興は連動することがないというのが、これまで一貫した政府見解である。その後「空気感はある」とか言い換えたが、建前としてでも基地建設のために沖縄を金で懐柔することはないと言い続けてきたが、何も知らない新人大臣の彼女には現実問題を言い表したのであると言える。
確かに「空気感」を読むことで、発言や主張をコロコロ言い換えてきた彼女は生き延びてきた。政治家はそれでいいかもしれない。あとは野となれ山となれでも、政治家は生き残るかもしれない。残された国民はたまったものではない。
島尻大臣は、辺野古基地建設反対のところに金をばら撒かないと言ったのである。

辺野古移設計画に反対する沖縄県の団体(「沖縄『建白書』を実現し未来を拓く島ぐるみ会議」)が訪米してワシントンの米議会で11月19日、説明会を開催、「民意を反映していない」として現行計画の見直しを訴えている。また、アメリカの退役軍人たちも、辺野古を訪れて基地建設反対を支援している。
沖縄ではあと一月と迫った宜野湾市長選をてこに、反基地闘争はさらに盛り上がっている。この数年、あらゆる選挙機会で沖縄県民の意思は示されている。島尻女史が、これまでの政治活動を見ているとこの空気を読めないわけがない。自らの地位の保全のために、県民の意思を踏みにじろうとしているのである。これが沖縄担当大臣の姿である。
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