中国の防空識別圏の設定で日本は窮地に追い込まれている。中国のそれほどまでしたいかと問いたいところである。中国にしても韓国にしても、日本の再軍備は歓迎するところではないはずである。
安倍政権のように、軍事大国を目指したい勢力にとっては、今回の中国のような行為は大変ありがたいことである。国民向けの口実になる。
とはいっても、このような大胆な事前協議もない行為については、アメリカさんの威光が必要になってくる。今日バイデン副大統領が日本によって、お願いすることになった。
アメリカとしても冷戦時代のように、中国とは対立するわけにはいかない。経済的な交流が強く国債をたくさん買っていただいている。
日米共同声明では、「緊密な関係を維持し、今回の設定を一切許容しない」との声明をした。
ここでは普天間の移設と、TPPの年内決着がスケープゴートになった。これだけ支援するのだから、代償にというわけであろう。本来関係ないところが取引の対象になる。妙な話である。
こういう状況になったのは、石原慎太郎が尖閣諸島を購入してみたり、慰安婦問題などで歴史的事実を認めようとしてこなかった、日本側の挑発行為が根にある。
防空識別圏問題で犠牲になるのが、普天間とTPPである。外交のバランスが崩れているのである。