そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

普天間と八ッ場ダムに見る民主党の変質

2011-12-20 | 政治と金

とうとう民主党が、八ッ場ダム建設再開へと動き出した。民主党マニフェストの最初に書いてあった、公約である。更には大型公共工事は見直すと国民に約束した。

普天間基地の移転は、マニフェストにはないが党首(鳩山とかだった)が、何度も「最低でも県外、できれば国外」と、演説していた。沖縄では、民主党が圧倒的に支持され、政権を担ってきた自民党が惨敗の極みを味わった。

大型公共工事が、土建屋と政治家と官僚、更には学者が加わって凭れ合いながら税金を食いつくす構図で、環境破壊がなされることへの見直しであったはずである。

ところが、大臣が中止を決めても、工事は止まることがなかったのである。それどころか、八ッ場ダムでは国交官僚が周辺自治体を糾合させて、工事再開へと舵を取らせたのである。

そりゃそうだろう。反対をする住民がすでに、ダム建設周辺には住んでいない。関連自治体は、公共工事が減少する中、どこも中止を歓迎などするわけがない。

環境破壊も、治水も防災も利水の必要性など、ダムの本質論など論じられることなどあるはずがない。

マニフェストの変更は、政治が生き物である以上あってもかまわない。その時には、見直す理由を明らかにしなければならない。それは情勢の変化や、新たな事情などがあった場合に限られる。

普天間も八ッ場ダムもそれらがない。普天間は鳩山は「知らなかった」と無知を曝け出した。八ッ場ダムは、大型公共工事への無原則容認である。新たな情勢変化など、どこにもない。

いずれも自民党の失政への回帰である。

自民党化する民主党、まるで民主党がやったように非難する自民党、この二つの政党しか選択できない、小選挙区制も問題である。

国民の選択の幅は極端に狭い。

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お坊ちゃま以降が問題となる

2011-12-20 | 朝鮮半島

北朝鮮の金正日が死んだ。脳梗塞の後の、ここ数年は死を予感させるよ01 うな行動であった。後継の指名や、頻繁な訪中や訪露や核開発への暴走な どから、それが見て取れる。

政治や国家の枠をはずして考えると、北朝鮮の最大の問題は食糧問題である。更には、思想や信条の拘束などの人権問題である。長年の体制によって、自浄能力・修復能力すら削がれてしまっている。

それらの全ては、金日成に始まる「金王朝」と言われる体制による、長年にわたる独裁体制である。死んだ金正日は父の指名の後、自らの権力基盤を築くために32年も要している。

彼が政府と党と軍のトップに着くために要した年月を、今回の後継者である3男のためには、僅か1年少々しか準備できなかっ002た。この男が継ぐことになるであろうが、経験不足は否めず、当分は集団指導がとられるであろう。

これは中国も韓国も、現体制の崩壊がおきては困る人たちによっても、当分は支持されることにはなるであろう。朝鮮半島の安定を望む人たちは、自らにかかる火の粉を望まないのである。

大韓機航空事件やラングーン事件やテポドン発射や核実験に代わるような、暴発を起こすかもしれない。しかしそうしたことに意味がないことに気がつく人たちが出れば、様子が変わる。

しかし、多分3年程度の後に、やがて金王朝は崩壊するであろうが、その後の体制こそ問題でる。食料と情報を取り上げられた国民に、現体制を覆す能力は産まれない。

しかし、金王朝が続く限り、北朝鮮の持つ問題は解決されない。何らかの外的な力が加わる日を待つしかないないのか。

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羅臼港

春誓い羅臼港