そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

プーチンなきロシアになるか

2011-12-26 | プーチン

選挙後のロシアでは、選挙の不正をめぐって、デモが繰り返されている。24日モスクワでは、3万人を超えるデモとなった。ソビエト崩壊以01後、最大のデモである。

このロシアのデモの動きは、中東の民主化と多くに点で符合する。まず、インターネットが、火付け役になっていると言うことである。逆の見方 をすると、メディアは権力の支配下にあり、正確な情報を流していないと言うことである。

もうひとつが、プーチンの独裁体制への危機感である。彼は、秘密警察Photo_2の現場にいて、目的のためなら不法行為もいとわずやってきた、格闘好きのスパイ者である。

一見ソビエト崩壊以後、ロシアは民主化されているように見えるが、プーチンの言論統制と、それにかかわる粛清はソビエト時代と何ら変わらない。それでも、石油や天然ガスなどの資源をばねに、経済が成長している間は、国民を黙らすことができた。成長に陰りが見え、プーチンの強権と独裁体制に危機感を持ったのであろう。

経済成長を背景に、ばらばらになりかけていたロシアをまとめたことへの、国民の信頼は得られてはいた。いったんメドベージェフ傀儡大統領Photo_3に一期やってもらい、復活する姿勢は明らかに、私的な権力欲と国民に看破されたのであろう。

かなり多くの投票所で不正行為が行われていた。その映像をネットで流したことで、火がついた。デモは「プーチンなきロシア」を合言葉に選挙のやり直しを要求し、全土に広がった。

プーチンは当然のことであるが、こうしたことを認めない。彼がどこで強硬手段に出るかであるが、ロシアも民主化の波は遠いように見える。

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