農水大臣がまたまた辞任する。政治資金とは関係ないが、自らが組合長を務めている共済組合の不正受給を、3年間も放置していて未処理だったことを受けてである。全く下らんことである。私自身、永年共済組合に奉職していたこともあって、他人ごとではないような気もする。
安倍首相は、「政治に一時の空白もあってはならない」と、続投をする理由とした。ところが、「ナントカ還元水」の松岡、バンソウコウしたままで政治資金の流れを説明できなかった赤城ボンと、何もしないままでまた、農水大臣がいなくなってしまった。後、半年もしたら農水大臣の名前さえ思い出せなくなるのではないだろうか。
これを政治空白と言わずに、何が政治空白だ!今回の参議院選挙で、民主党が圧勝したことの理由の一つに、農業政策があった。国内的には、地方の疲弊の最も大きな原因は、農村やへき地の無視や農業政策の放棄に ある。農業は極めて困難な問題に直面している。
国全体が、高齢化社会になっているが、これは均等には訪れない。へき地、農村地域から高齢化は始まるのである。担い手、あるいは受け皿が極端に減少する問題は、どんな政策を行ったとしても、悪化の実態を遅らせる作用しかできない。農村問題は深刻な状況にある。
その一方で、海外からはWTOに続く、FTA問題など極めて困難な自由化問題が差し迫っている。これらを受けて、政府は食糧自給率の向上を掲げてるが、現実には下降しているのである。さらに、安価な輸入食料j品の極めて不安な実態が、あからさまになっている。
食料は、人間が生きていく上で欠かすことができないものである。しかも、倍は消費できないし、3割少なくても問題が生じる。生産効率も一般商業製品に比べて極めて低く、一般の商品とは明らかに異なるものである。食料を自給できない国家は、独立国家ではない。安倍政権は農業政策に、空白期間を一年近く設けていることになる。安倍ボンが辞任した方が、空白期間が生じなかったであろう。 変な話。