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そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

アメリカはブッシュを必要としていない

2007-09-14 | イラク

注目のブッシュ大統領のイラク政策のテレビ演説つがなされた。予想されたことと言え、何とも情けないものがある。今1_228614_1_5年初めに、議会で多数を占める民主党の反対を振り切って行った、増派した3万人を引き上げるといだけのことである。 それでも、当分の間は13万人の兵力は残すとしている。

Time_is_running_out_for_al_malikiその理由が、増派の効果があったと言うことであるが、とてもイラクからの情報ではそのようなことがない。確かに、バクダ ッドなどの一部は、武力制圧の効果があったようではある。市街地の制圧とは、一般市民の居住する、わずか数キロ四方に1万人の完全武装兵を投入するのである。ほとんどジェノサイド状態である。それで治安が回復されたとするのである。

ブッシュは、マリキ政権を信用していない。こうした関係は歴史上珍しくはないが、ほとんどの場合は傀儡政権として、 侵攻国と一体となって手先のように働くものである。ところが、そのマリキにすら演説では苦言を呈している。

イラク侵攻から4年半である。今回の、長期間のアメリカ兵の駐留を決めても、ブッシュの人気を超えて次期政権に委ねることになる。任期中に決着しないままの、逃げ切りである。

BMost_people_want_iraq_pulloutBCやNHKの行ったイラクのアメリカ兵駐留に関する、アメリカの世論調査でも39%は早急の撤退を、28%がゆっくりと撤退するように望んでいる。つまり67%のアメリカ人がイラクの撤兵を望んでいるのである。

ブッシュは、イラクに民主主義を定着させるとしているようであったが、これがアメリカの民主主義だろうか。あるいは、アメリカにとって現在最も重要である、イラク政策民意を反映していない。

また、アフガニスタン・イラク侵攻の理由となった9.11に関しても、政府の説明や開示された情報が真実だと思っているアメリカ人が、20%もいるのである。また、51%の国民が9.11に関して、ブッシュを調査するべきだと思っている。

アメリカ人は自国の大統領を信用していない。簡単に交代できない日本の首相より深刻である。

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