田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

バジュランギおじさんと、小さな迷子(Bajrangi Bhaijaan)

2019年06月02日 18時19分03秒 | 日記

 

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 インド人青年と、声を出せないパキスタンから来た少女が、国や宗教を超えて織り成す2人旅をあたたかく描き、世界各国でヒットを記録したインド映画。幼い頃から声が出せない障がいを持つシャヒーダーは、パキスタンの小さな村からインドのイスラム寺院に願掛けにやってきた。しかし、その帰り道で母親とはぐれてしまい、1人インドに取り残されてしまう。そんなシャヒーダーが出会ったのは、正直者でお人好しなパワンだった。ヒンドゥー教のハヌマーン神の熱烈な信者であるパワンは、ハヌマーンの思し召しと、シャヒーダーを預かることにするが、彼女がパキスタンのイスラム教徒だと分かり驚がくする。長い年月、さまざまな部分で激しく対立するインドとパキスタン。しかし、パワンはシャヒーダーを家に送り届けることを決意し、パスポートもビザもない、国境越えの2人旅がスタートする。主人公パワンをインド映画界の人気スター、サルマーン・カーンが演じる。(映画.comより)

 

 

 

 

 インドの大スター、サルマン・カーンの主演作。私個人的には「タイガー」くらいしか見たことないけれど、3大カーンの一人であることは知ってます(貧弱な知識、ごめんなさい)。この作品も、最初は都会でしか上映されてなくて、インド映画大好きのうちの娘は足を延ばしていたけれど、私はついつい見そびれていたのでした。すると、都会での上映が終わって幾ばくか経った頃、大阪南部は岸和田(だんじり祭りで有名。ここの映画館にはimaxがある)の映画館をふとチェックすると、やってるじゃないですか!インド映画が!!この時の驚きったらありません。もう長らく行ってなくて、会員証もとっくに切れ、上映時間のチェックも本当に偶然でした。しまった~今までも珍しい映画が上映されていたのかもしれない・・・と思うと残念でなりません。大阪市内まで出ることを思えばずいぶん身近なのに。早速娘に伝えると「もう一度見る」とのことで、都合を合わせてインド映画へgo!

 平日の朝イチということもあり、がらんとしていました。でも、私たち以外のお客さんがいたことが心強かったです。

 インドとパキスタンの確執は、最近もよく話題になってますね。元々同じ国だったのに、イギリスから独立するときに宗教の違いで分離した両国。それはそれで信条なのでいいと思うのですが、ずっともめているのは”カシミール地方”の帰属。両国に”カシミール地方”が存在するのですってね。食するものから違う上に、「本来はこっちのものだ」なんて思っていると、お互いに険悪になるのは当然。この映画でも、菜食主義者のヒンズー教徒(インド側)が、肉(ブタ以外)を食べるイスラム教徒(パキスタン側)を汚らわしく思う描写があります。

 何らかの理由で、言葉が離せないパキスタンの少女。彼女を案じた母親が、パキスタンの寺院だけでなく、インドの寺院でもお祈りをし、その帰りに一時停車した列車から少女が降りてしまった(母親は眠っていた)ゆえ、一人取り残されて迷子になる、という「ライオン 25年目のただいま」みたいな展開になります。彼と違うのは、迷子になった少女が、踊って祈るバジュランギおじさんを見て「信じられる人」と確信しついていったこと。そして、その目が間違っていなかったことでした。少女は口がきけないゆえ、インドの子じゃないと伝えることができません。おじさんは、あらゆる手を尽くして家族を探してくれますが、見つかりません。もうあきらめ始めていたころに、サッカーでパキスタンチームを応援する少女を見て「パキスタンの子か!」と理解するのです。

 それがわかったところで、対立する二つの国を自由に行き来することはできません。検閲は厳しい、純粋過ぎるおじさんはパスポートすらない、少女は話せない。正規のルートなんて、おじさんにはわからない。じゃぁ裏道で、と連れて行ってくれるという人にお金を渡して少女を預けると、かわいい女の子はすぐに売り飛ばされてる・・・。義憤炸裂のおじさんは、正面突破でパキスタンへ向かいます。

 と、こんな話です。もちろんインド映画ですから、目にも楽しい鮮やかな色彩のダンスあり、大仰な音楽とともに大感動シーンあり。そうなるだろうと予想できても、やっぱり感動します。サルマンもバカ正直なおじさんを熱演し、その熱さは息が詰まるほどで、「私、近くにいても付き合えないかも」って思いました(笑)。インド映画のだいご味満載の「バジュランギおじさん」、お勧めです~。

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