田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

レッド・スパロー(Red Sparrow)

2018年05月06日 16時27分39秒 | 日記

アカデミー賞女優のジェニファー・ローレンスが、「ハンガー・ゲーム」シリーズのフランシス・ローレンス監督と再タッグを組んだスパイサスペンス。元CIA局員という経歴を持つジェイソン・マシューズによる同名小説が原作で、捜査対象を美貌で誘惑する「スパロー」と呼ばれる女スパイの活躍を描く。事故でバレリーナになる道を絶たれたドミニカは、ロシア政府が極秘裏に組織した諜報機関の一員となり、自らの肉体を使った誘惑や心理操作などを駆使して情報を盗み出す女スパイ「スパロー」になるための訓練を受ける。やがて組織の中で頭角を現したドミニカは、ロシアの機密情報を探っていたCIA捜査官ナッシュに近づくというミッションを与えられる。接近したドミニカとナッシュは互いに惹かれあいながらも、それぞれのキャリアや忠誠心、国家の安全をかけてだまし合いを繰り広げていく。(映画.comより)

 

 

 

 最も大きな印象は「ややこしすぎる」。話の筋はわかります。要は、将来を嘱望されたトップバレリーナ(ジェニファー・ローレンス)が舞台上の事故で大怪我を負い、キャリアを断念。共産主義のロシアで職も住む場所も将来も失い、選択の余地なくスパイになる話です。元々ジェニファーには諜報局に勤めるおじがいるという設定。病弱な母は「おじさんには気をつけるのよ」と何かを知っているような口ぶり。あまり登場しないこの母親が、出てくると意味深なことを口にするので、私は鍵を握っているのは母親か、と思っていました。まぁ最後までそんなシーンはなかったのですが、今でも何か知っていたのではないか、と思っています。

元々身体能力の高かったジェニファーは、スパイ養成学校にもなじみ、優秀です。裕福ではなく苦労しているからか、あるいは天賦の才能か、人の心を読み取るのにも長けています。そんな彼女が、試練をこなすうち恋に落ちたり裏切ったり。あるいは二重スパイとなったのか。どれも裏がありそうで、彼女の本心なんてわかりません。それは相手役のジョエル・エドーガートンにしたって同じです。二人して”恋に落ちた”ふりをしているのかも。あるいはどちらかは本気なのかもしれないし、二人とも本気なのかもしれないし。よくしてくれたおじさんだって、どこまでわかった顔をしているのか。突飛なことを言えば、組織だって、最初からすべて仕組んであったのかもしれないし(例えば若い二人が恋に落ちる前提だった、とかね)。

とにかく、長~い映画を最後まで見ても、果たしてどれが真実なのか、主人公の二人やおじさん、母親はどうなるのか、よくわからない映画でした。まぁ、スパイの世界ですから、簡単な真実がないのは当たり前なのかもしれませんが。

なので、他の話題を(笑)。冒頭、主役として大舞台で踊るジェニファーのガタイが良すぎて思わず苦笑い。本当のバレリーナも筋肉質なんでしょうけれど、またちょっと違う気がする(笑)。そして、舞台上の事故が事故じゃなかったと知らされた(私、ここで「ショーガール」を想起)彼女が取った行動(復讐)の怖かったこと!いきなり最初から息が止まるかと思いました。さすが生き馬の目を射貫く世界で生き残ってきただけのことはあります。スパイに打ってつけですねぇ。

スパイ養成学校の学長はシャーロット・ランプリング。あれ?ここは「わたしを離さないで」だったかしら。雰囲気そのまま。それに、ジョエルは気弱なというか、女に振り回される(?)役が多いですね。おとなしい顔立ち?ジェレミー・アイアンズ、雰囲気が重厚すぎて、もはや教授か将軍クラスの役しか回ってこない?ここでもう一度「ダメージ」みたいな役を見てみたい気もする。いや、無理か・・・。

少し長いので、DVDでも充分かと思います。

コメント
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