田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

ミラクル・ニール!(Absolutely Anything)

2016年05月09日 07時27分27秒 | 日記
 
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  適当な理由で地球の運命を託された男が、特殊能力でさまざまな騒動を巻き起こす様をサイモン・ペッグ主演で描いたコメディ。イギリスのコメディ集団「モンティ・パイソン」のテリー・ジョーンズ監督がメガホンをとった。銀河法の定めにより、エイリアンが滅亡を狙う地球の運命を預かることとなったイギリスの教師ニール。なんでも願いがかなうという能力を手に入れたニールだったが、愛犬のデニスを話せるようにしたり、死者をゾンビとして復活させるなど、せっかくの能力をロクなことにしか使わず……。主人公ニール役に「ミッション:インポッシブル」シリーズなどハリウッドでも活躍するペッグ。会話能力を身に着けた愛犬デニスの声を、2014年に他界したロビン・ウィリアムズが担当している。テリー・ギリアム、ジョン・クリーズら「モンティ・パイソン」のメンバーがエイリアンの声で参加。(映画.comより)
 
 
 

 

 

 都会へ行く機会があったので、田舎で上映されていない作品をチョイス。個人的にはコメディからシリアスまでなんでも演じ分けるサイモン・ペッグは天才だと思うので、「バカバカしいかも」と思っても、見てみることにしました。私は映画を見始めたのが遅かったせいか、モンティ・パイソンと言っても、テレビで少し見ただけで(中でも「バカ歩き省」には爆笑しました)、濃密に影響された世代(?)ではないのです。なので、あんまり先入観もなくボォーっと鑑賞できました。

そりゃ地球は銀河系のほんの一部にすぎないでしょうよ。でも、だからといって「アホだから滅ぼそう」って、あんたら何様?と思わせる導入部から、平凡な男サイモン・ペッグが万能力を授かるまでの展開は早いです。そして「ブルース・オールマイティ」そのまんまのお話が展開。どんなオバカ映画になるのか、と期待を抱かせますが、普通のオバカ映画でした。

まぁでも、急に万能力を授かっても、誰でもうまく使いこなせることはないと思うのです。サイモンだって、「ダメ男」といっても学校の先生だし、仕事はそれなりにこなしてるし親友だっている。基本的にいい奴だし、犬だって飼ってる。階下の美女に憧れてるけど、なかなかうまくいかないのは普通だし、せっかくのパワーをロクでもないことに使っちゃったりするけど、そんなのきっと誰でもそう。

それに、万能力といっても、自分の願いが叶うだけで物質そのものが変わるわけではない。例えば、部屋に見つけた犬のウンチに「消えろ!」などというと、トイレまで自分で立って歩き始めるから、余計にバッチい。安物の酒に「モルトに変われ」などと言うと、酒瓶が自分で動き始めて、閉店後の酒屋に直行。入り口のガラスを割って侵入し、モルトと入れ替わろうとする。慌てて追いかけたサイモンは、駆けつけた警察官によりお縄。な~んにもいいことなんてない(笑)。「俺、バスに乗れ」と命じるとバスの天井に飛んでいってしがみつくハメになるし、「そうじゃない。座席のついた、バスの内部に乗るってことなんだ」と長ったらしい説明をしなきゃならない。結構、面倒くさい(笑)。でも、言葉通りなんだから、そうよな~と妙に納得したりして笑えました。

ともかく、おバカすぎる映画だけれど、サイモンだからとか、モンティ・パイソンだから、とか、過剰な期待をすると、肩すかしかもしれません。さほど突き抜けた展開はありません。あ、ラストは笑えます。ここは冷めてた私も「え?」と思いました。

でも、気楽に見れるのでおススメです。

コメント
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