身体に必要な栄養素第一弾は「鉄」です。
日本人の女性のほとんどが鉄欠乏だといわれています。
そして鉄は身体の様々なところで機能しているので、欠乏すると
身体に変調をきたします。
「鉄欠乏性貧血」という症状がありますが、鉄が足りないと
貧血(=体内に酸素が足りない状態)になります。
また鉄は脳の中でセロトニンやメラトニンをつくるときに必要です。
これらは気分を安静にする脳内物質です。
ですから、鉄欠乏はになると疲れやすくなったり、気分が
優れなくなったりします。
さらに、鉄はコラーゲンの再生にも必要です。
コラーゲンといえば、皮膚、髪、爪、軟骨、そして歯ぐきに含まれる
強化型タンパク質です。
鉄が不足すれば肌荒れ、身体の節々が痛くなる、あざができる
などの症状があらわれ、歯ぐきの状態も悪くなります。
鉄はホウレンソウやプルーンのイメージが強いですが、植物に
含まれる鉄(非ヘム鉄)は吸収率が悪いです。
鉄は動物性のタンパク質に含まれるヘム鉄から摂るのが一番です。
鉄はレバー、赤身の豚肉・牛肉、あさり、赤身の魚などに含まれます。
鉄欠乏チェックリスト
1 立ちくらみ、めまい、耳鳴りがする
2 肩こり、背部痛、関節痛、筋肉痛がある
3 頭痛、頭重になりやすい
4 力が弱くなった
5 よくアザができる
6 のどに不快感(つかえ感)がある
7 階段を上ると疲れる
8 夕方に疲れて横になることがある
9 生理前に不調になる
10 生理の出血が多い
(溝口 徹 「うつは食べ物が原因だった!」より)