栄養素の話は鉄、ビタミンB、ときて亜鉛です。
これは私が重要と思う順番に書いています。
そして、亜鉛は歯科ととても関係の深い栄養素です。
ご存じの方も多いかと思いますが、亜鉛不足は味覚障害を
引き起こすことがあります。
亜鉛は生命の維持や細胞の正常な分化に深く関わっていますが、
舌の表面にある味蕾という細胞の生まれ変わりに強く関わって
います。
味蕾は味を感じる細胞なので、亜鉛が不足すると味覚障害が
生じるわけです。
そして亜鉛は「唾液の緩衝能」にも関わっています。
http://blog.goo.ne.jp/obatadc/d/20071107
口の中が酸性にならないように(アルカリ性に戻して)中和するのに
炭酸脱水酵素という酵素が必要ですが、これが機能するために
亜鉛が使われます。
ですから、亜鉛が足りなくなると唾液の質が落ちます。
そして最後に、インスリンの合成に亜鉛が必要です。
インスリンは血糖値を下げる膵臓のホルモンです。
つまり亜鉛が不足すると血糖値が下がりにくくなるのです。
亜鉛は牡蠣・牛肉・豚肉・うなぎ・ナッツ などに多く含まれます。
亜鉛欠乏チェックリスト
1 風邪をひきやすい
2 洗髪時、髪が抜けやすい
3 食欲不振になりやすい
4 肌が乾燥しやすい
5 傷の治りが悪い、跡が残りやすい
6 爪に白い斑点がある
7 味覚や嗅覚が鈍い
8 性欲が落ちた
9 ネックレスなどで皮膚炎が起こる
10 傷や虫刺されが膿みやすい
(溝口 徹著 「うつは食べ物が原因だった!」より)