どんなことをする時にも「自分を知る」ことが大切です。
(自分のことは自分が一番わかっていない、などと言われますが。)
歯の治療をする際には、患者さんの体質(歯や歯ぐきの質)を把握することが
とても大切です。
大きくは「虫歯になりやすいタイプ」と「歯周病になりやすいタイプ」に
分かれます。
「虫歯になりやすく、歯周病にもなりやすいタイプ」の人は少ないです。
「虫歯になりにくく、歯周病にもなりにくいタイプ」の人も少ないです。
私は診査を行った後どんなタイプなのかお話しするようにしていますが、患者さん
自身もそれを把握していれば予防の仕方も変わってきます。
といっても話は単純です。
虫歯になりやすい人は虫歯の予防を強化し、歯周病になりやすい人は
歯周病の予防を強化するべきです。
虫歯の予防と歯周病の予防はその内容が全く異なるので(歯を磨いてプラーク
コントロールを行うという点では一致しますが)、自分のタイプを把握していない
と誤った予防法になってしまいます。
まずは歯科医院で、何をターゲットに予防を行えば良いか診査しましょう。