虫歯の痛みには段階があります。
痛みは虫歯の大きさに比例して大きくなっていきます。
まず
軽くしみます。ただしみるのは時々でしみない時の方が多いです。
そして
しみるのが強くなります。特に冷たいもので強くしみるようになりますが、
熱いものではしみません。
さらに
冷たいものだけではなく、熱いものでもしみるようになります。
この時点で神経を残せるかどうか、という状況ですが我慢を続けていると
噛むと痛くなります。
ついに
眠れないほどの強い痛みが生じます。
これは歯で感じるもっともつらい痛みです。
このどの段階にも痛み止めの薬はあまり効きません。
それは薬が歯の神経にまで到達しにくいからです。
薬は胃や腸で吸収されて全身に回っていきます。
歯のそばの歯ぐきや骨までは到達するので、歯周病や歯の根の先の痛みには
薬が効きます。
ただ、そこからさらに歯の中までには薬がなかなか届きません。
ですから虫歯の痛みには有効な飲み薬はないのです。
しみる刺激から歯を守るという意味では、「歯に正露丸を詰める」方が効果がある
かもしれません。
それよりも早めに歯科医院を受診しましょう。