知覚過敏は虫歯ではないのに歯がしみる状態のことを言います。
シュミテクトのCMで認知されて、多くの人が知っている言葉となりました。
その原因には様々ありますが、体調不良による知覚過敏というものがあります。
例えば、風邪をひいた後に歯がしみるようになるというものです。
体調が落ちて体の抵抗力が落ちて、歯がしみるようになってしまいます。こうなる人は、歯がしみやすい体質が素因としてあります。どんなに体調を崩しても歯に問題が起きない人もいますので。
さて、表題にもある通り季節的な影響で知覚過敏になる人がいます。
11月~2月
冬の寒さによって歯がしみるようになる人がいます。寒さに弱い人です。
風邪やインフルエンザになることも原因の一つです。
空気や水道の水も冷たくなっているので、歯がしみる人にはつらい季節です。
3月、4月
本来さわやかになる季節ですが、花粉症によって歯がしみる人がいます。
花粉症で体力が落ちたところに、知覚過敏がやってきます。
6月
梅雨時に歯がしみるようになる人がいます。湿度が高いと体調が悪くなる人です。
そういう人は台風にも敏感で低気圧になると歯がしみるようになったりします。
8月、9月
夏の暑さに弱くて、歯がしみるようになる人がいます。
夏バテによる知覚過敏です。
10月
あまり季節的な知覚過敏は見かけませんが、一部の人がこの時期のスギ以外の花粉症によって知覚過敏を起こします。
年末
年末の知覚過敏は多いです。一年の疲れが年末にどっと出る人がいます。
紅白歌合戦を観ながら歯が痛くてつらかった、という話をよく聞きます。
興味深いのは、毎年同じ時期に知覚過敏になる人がいることです。
カルテを見直すと、いつも同じ月に歯がしみるということで来院されています。
季節的な知覚過敏は、その苦手な季節が過ぎると治ります。
塗り薬を塗るくらいは行いますが、基本的に治療は必要ありません。
自分の弱い季節を知り、体調管理を行う方が有効な手立てとなります。
小幡歯科医院
http://www.obatadc.sakura.ne.jp/