前回、「歯石がつきやすいのはカルシウム不足によるものだ」という衝撃的なお話をしました。
今回は、カルシウム不足の原因について考えてみましょう。
1 カルシウムの摂取不足
まずはカルシウムを含む食材を食べていないことが考えられます。
カルシウムは乳製品、小魚、豆製品、青菜などに多く含まれます。
2 胃酸が適正に分泌されていない
食材に含まれるカルシウムは胃酸で溶かされてから小腸で吸収されます。胃酸がしっかり出ていないと、食べたカルシウムが吸収されない場合があります。
3 マグネシウムの摂取不足
カルシウムとマグネシウムは兄弟関係にあり、互いに助け合いながら働きます。マグネシウムが足りなくなるとカルシウムも足りなくなってしまうことが知られています。
マグネシウムは、大豆、魚介類、ナッツなどに多く含まれます。
また、マグネシウムは経皮的に吸収されることで知られています。にがり温泉に入るとマグネシウムを吸収できてリラックス効果があります。
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4 カルシウムの吸収が邪魔されている
カルシウムの吸収を妨げるものに
シュウ酸(ほうれん草のあく)
過剰のリン(加工食品、清涼飲料)
過剰の食物繊維
があります。
お菓子やジュースによってカルシウムが体の中に入っていかなくなるので、気をつけましょう。
5 ビタミンD不足
体の中に入ったカルシウムを骨に貯蔵するにはビタミンDが必要です。
ビタミンDはサケ、マスなどの魚介類に多く存在します。肉類にはあまり含まれていません。
ただ、ビタミンDはコレステロールを材料として自分の身体の中でつくることができます。ただし、そのためには日光に当たらなければなりません。適度な日光浴が必要です。
そしてコレステロールの材料として動物性のタンパク質や動物性の脂肪(肉、卵、チーズ)が必要です。
カルシウム不足についてまとめましたが、内容が多岐に渡りました。それだけ体に重要な物質です。そしてカルシウム歯や骨の材料でもあります。
歯を強くし、歯石がつかないようにカルシウム不足にならないようにしましょう。
小幡歯科医院