啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

ヒメカンスゲ

2010-12-20 23:09:45 | 山野草

この時期、普段は目立たない小さな花でも目に入ってしまう。新しい散歩コース「城山団地ーファミリーパーク」の芹沢入り口から寺尾中城址に向かう登り。コース脇の比較的陽当りの良い場所に咲いていたのがこの花。名前が判らず、図鑑やネットで調べてみるが「ヒメカンスゲ」が一番近いようだ。写真で見る限り間違いないのだが「カヤツリグサ科」のこの植物はイトスゲ・アオスゲ・ケスゲからただのカンスゲまで似たタイプが多く、自生する場所も似ている。しかも、花の咲く時期が春となっているのだから余計に判らない。

スゲ笠を作る菅の仲間で、寒い冬の間にも緑の葉をつけていることからカンスゲ。その小型のタイプであることからヒメカンスゲと呼ばれている。スゲの仲間の区別だけでなく、先日ブログで取り上げた「ジャノヒゲ」に葉の部分が良く似ている。先日も比較(ジャノヒゲとオオバジャノヒゲ、ヒメカンスゲ)してみようと思ったのだが、情報不足だった。

がヒメカンスゲの株。

はジャノヒゲの株。

ジャノヒゲはブルーの実を確認済みだから間違いない。ヒメカンスゲもわずかだが花がついている。私の感覚的な区別の仕方だが、葉の色が濃い緑なのがジャノヒゲ。葉が細く、中央に葉脈のような筋が入っており、黄緑がかった色をしているがヒメカンスゲ。開花時期のことが気になるが、日陰の株は花を持っておらず、今咲いているのは狂い咲き!と決めた。

※訂正 昨日掲載の「天城越え」の中で、箱根の美術館の名称について、ブログを見た当家のカミさんより強烈なパンチ。「誤字とか脱字でなく、素養の問題」!!!!。成川美術館に訂正します。
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旅Ⅱ「天城越え」

2010-12-20 08:42:50 | 旅行
三島から土肥温泉に向かうR136号線の途中に、天城方面への分岐点があり何だか気に掛かった。翌日、ルートを少し変更し天城トンネルへ方面へ。道の駅「天城越え」の看板が惹きつけられた。恥ずかしながら「伊豆の踊り子」は読んでいない。石川さゆりの演歌の歌詞も良く知らない程度なのだが・・。映画の宣伝か何かで何となくイメージは残っている。

ネット情報だが、伊豆の踊り子のモデルとなった旅芸人の「たみ」は下田や北伊豆などのほか、栃木県の足尾に住んでいたことがあるそうだ。そして「足尾のあとぷっつりと消息が途絶えている」。

天城トンネルに着いた。駐車スペースはわずか。カミさん曰く「トンネルを越しましょう」。意味は直ぐ判った「♪あなたと~越えたーイ 天城越え」だ。下田側に短いトンネルを越えた辺りはさらに何も無かった。
  写真の左側に旧道の案内がある。古い隋道か天城峠かは確認しなかったが距離で800メートルとなっていた。時間があったら、峠まで行ったのだが・・。「浄蓮の滝」は石川さゆりの独断場。茶屋から外に唄が流れていなかったのが幸いだった。恥ずかしついでに「情念の滝」と思い違いしていたぐらいのもの。あの熱唱から類推してしまう。

箱根では正月の「箱根駅伝」の準備が進んでいた。12月中旬の平日で人出は多くない。中国系の人が目立つ。中国語が聞こえてこない平川美術館の窓越しに富士山が綺麗だった。

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小田原城

2010-12-19 17:12:23 | 旅行

いきなりお城の写真で、いつもご覧いただいている方はびっくりされたかもしれない。ひょんなことから西伊豆に小旅行することとなり、最初に立ち寄ったのがこのお城なのである。群馬と比べ、神奈川は辺りは温かいようで、車窓からの風景は紅葉が残っていたりみかんが黄色に実っていたりする。群馬に無い山野草がまだ残っているのではと言う期待を込めた旅だったが・・・・。

電車を降りて小田原城に向かう。レンタカーの予約時間と昼食の時間を考え、お城見学とした。新幹線の窓越しには見たことがあるような気がするが、実際に行くのは初めて。自然の探索に比べ気が乗らないが・・仕方が無い。

戦国時代に北条早雲を初代に5代に渡り関東を席捲してきた北条氏。私達が住んでいる北関東に影響は及んでおり、最北では沼田市の沼田城まで支配したと説明されていた。秀吉に攻略された北条氏。その後、徳川家康の家来の大久保忠世が城主となったそうな。

私が散歩コースとしている里山は上杉、武田、北条の3氏が覇を競った山城が置かれていた戦場が多い。関東管領が置かれた事もある平井城(藤岡市)。周辺の金井、山名、根小屋、寺尾などの城跡は、石垣跡ぐらいしか残っていないが、何となく当時を偲ばせるものがあるる。寄居町の鉢形城あたりから、当時の情報通信網だった「狼煙台」などがずっと続いていた形跡も残っている。

北条の居城だった小田原では、勢力を拡大して行った北条氏の足跡が強調されていたのが印象的。群馬の城跡では、上杉景勝が北条方の城を破り入場したなど劣勢の場面を説明しているものが多い。

※当ブログのコンテンツに「旅」と言うのがあったので?初めてチャレンジしてみました。
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榛名の天狗山

2010-12-18 14:02:21 | 低山歩き
友人と榛名山の天狗山へ。ひと月ほど前、同じ人と登ろうとしたが、弱い雨に見舞われ意気地なく撤退したところ。標高は1174メートルあるがハイキング(家族)コースとして紹介されている。大和時代(585年)に創建という歴史のある榛名神社が登山口。駐車場が無料になっているのが嬉しい。埼玉県の長瀞周辺にある神社。近くの鉄道の駅周辺から神社周辺まで、殆どが5百円の有料駐車場。信仰の場ではなく、観光の場だ。それに比べると、群馬の方が寺社はもちろん、レジャー施設など駐車スペースに余裕がある。「田舎だから」という理由だけでは無いような気がする。

榛名の連邦の南側にある天狗山。神社の大きな鳥居をくぐり入っていくと直ぐ、右手に入る。舗装された道を数分歩くと沢沿いの道に入り、勾配もあり登山道らしくなる。30分ほど歩くと4合目の標識。ここまでくると、東南側に山頂が木々に隠れながら見えてくる。落葉松?林の中を緩やかに8合目まで登っていく。ここから、石が増え登山道らしくなるが間もなく天狗山と西峰の分岐。ゴツゴツとした岩を選びながら登っていくと天狗山の山頂。何と、5-6人の先客がいた。往復で2時間30分みればゆっくりと歩けるコース。

山頂には鳥居と大天狗・小天狗を祭った石宮がある。西側は浅間から八ヶ岳方面まで西上州の山々が開けている。


東は関東平野の遠望。ガイドには東京の高層ビルまで見えることがあると書かれている。当日は残念だったが、筑波山が微かに望めた(写真中央左のわずかなもりあがり)。

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シロワビスケ

2010-12-14 23:28:20 | 山野草

ツバキの一種で今の時期、茶花として重用され、庭木としても貴重な花のようだ。「お茶命」の当家のカミさんが、実家で不要となったものを頂いてきて、当家で6年目を迎えているのがこの「シロワビスケ」。背丈を越えた高さに成長し、今花のピークを迎えている。近くには、昨年埼玉県花園町の園芸センターで売られていた花が薄赤(薄紫?)の「ワビスケ」も植えられているが、まだ木が生長しておらず蕾もつけていない状態。

ツバキ科の常緑低木。花が赤系のものをワビスケ(侘助)とよぶ。私は白花タイプが好きだ。清々しい白の色に加え、花びらを完全に開かない慎ましやかさが嬉しい。今時、垣根や庭に華やかに咲き誇るサザンカとは違う優しさががあると思いません?

花の名は千利休の下僕「侘助」からとったものという説があるそうだ。花の少なくなる時期だけに、茶花としても重要な存在なのだろう。
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ノゲシ

2010-12-14 08:20:58 | 山野草

「ノゲシ」は一年中咲いているような気がする。先程思い出したのだが、10月頃に赤城の鍋割山咲いていたのを掲載したことがあった。その時も、普通のノゲシとオニノゲシの区別が明確でなかった。今でも同じで、進歩していない。

一応、見分けるポイントとして、葉の根元というか茎と接している部分で「尖っているのがノゲシ」「丸く幹を巻くような形になっているのがオニタイプ」などと学習はしているのだが、写真を撮ることだけに気をとられ、確認していないのだ。いつも行く散歩コースの道端だけに、もう一度確認して来よう。

ただし、90%はノゲシだと思っている。図鑑に花期は「春から夏」とあるが、間違いなく今でも咲いている。夏場までの葉は濃い緑色をしているが、今の葉は紅葉?している。紫がったキャベツを見ることがあるが、そんな感じの色。若葉は灰汁を抜いて食べることができるそうだ。
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オギ

2010-12-13 07:45:27 | 山野草

「オギ」
「オギ」と「ススキ」。これまで、違いを意識して見ることはなかった。図鑑やネットなどで調べていると「オギとススキは似て非なるもの」など、専門的にはかなり違いがあるようだ。

調べてみて判ったことを紹介してみた。
1、オギは地下茎で増えるため、ススキのように株にならず一本々となる。
2、オギは湿地を好む。ススキは草原など乾燥地と湿地の両方。ただし、オギも葦などの  ように常時水に浸るような湿地ではない。
3、オギの穂はススキに対し柔らかく、大きく、白い。


まあ、最終的にはどちらでもよいのだが、時間があったら比べてみても面白いかもしれない。テレビを見ていたら利根川と渡良瀬川が合流する辺りの遊水地で「萱葺き屋根の素材のため、カヤの刈り取りが始まった」と紹介していた。これはどちらなのだろうか?私の古里のトキの島で、屋根を葺くのはカヤだったと思っている。それにしても、下手な写真だ。

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観音様遠望と空中での神技

2010-12-12 09:17:05 | 里山
観音山丘陵の南、ファミリーパークから白衣大観音までの5キロほどを往復した。特にお勧めするコースではない。山名町の神社から少林山までの高崎自然歩道では欠かせない部分だけに歩いてみた。往復で10キロ余り、ゆっくりと歩いて2時間半程度。

ファミリーパークの駐車場に車を置き歩き出すと直ぐ、遠方に観音様が見える。
 この写真では判りにくいが、写真中央の白い点が白衣大観音。改めて写真の下手さに感心する。「撮り直そう」などと思わないのも私らしいところ。この場所から5キロ先は“かなり遠い”というイメージだったのだが、肝心の観音様がわからないのではしょうがない。こうして見ると、林の中を歩くコースのように見えるが、実際には舗装された生活道路を歩く部分が多い。西上州や榛名、赤城の山々を眺めながらの快適な部分もあることと、人や車が少ないのが救いだ。

 寺尾町方面に下る急坂の入り口で送電線の工事中。送電線で仕事をする人がいる。もはや神技に近い。送電線の根元?から撮ったのだが、ファインダーを覗くこちらの足が震えそうだった。帰路は、丁度昼飯時。私の後ろから、昼食の買出し役の若い人がスーパーの袋にいっぱいの荷物を運んできた。昼食をとるのであろう、2,30メートル上の鉄塔から作業をしていた人が降りてきた。素早い。

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ハルジオン?ヒメジョオン?ハルシオン?

2010-12-11 16:00:24 | 山野草

日当たりの良い、耕作されていない畑(高崎市の中山峠下付近)。まだ、数日前のトンボが飛んでいる暖かい日だったが、淡いピンクの小さな花が咲いていた。小躍りしてカメラに収めたが、周りを見渡すと同じ種で見慣れた花がある。「何だヒメジョオン(姫女苑)か」とがっかりした。

この写真では判別しかねるかとは思うが“花弁がピンクがかっており”"背が伸び切手いないが、花が下を向いている”ようにも見え、ハルジオン(春紫苑)かもしれない。暖かい日が続くだけに、春に咲く花の狂い咲きは良くあること。

ネットで調べたらさらに判らなくなった。ハルとヒメの他に「ヒメシオン(姫紫苑)」という種が存在すると言う。この姫紫苑こそが、日本の在来種で他の2種は外来種だという。ネットでこちらも調べてみたが、花の色がもっと白っぽいという説明が多く、花弁もちょっと違うようだ。ただ、確信はない。  

結局は判らずじまいだが、ハルジオンの狂い咲きを選んでみた。ハルジオンはピンクががかった花をつけていることが多い。問題があったらぜひともお教えいただきたい。


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イソギク

2010-12-10 09:29:15 | 山野草

まだネタが完璧に切れたわけではないが、久し振りに庭の花。玄関の前で存在を訴えている黄色の花がある。知り合いからカミさんがいただいてきて育てているもの。

「イソギク」は名前のように、海岸沿いに自生する菊の仲間で千葉県の房総半島から静岡県の伊豆半島あたりの海岸をテリトリーとしている。似たような種で四国東部にはシオギク、紀伊半島にはキノクニシオギクなどと呼ばれるものがあり「見分けるのは難しい」という。みんなイソギクにしちゃえばと思ってしまうが、そうはいかないのだろう。

青い海と海岸に晩秋から初冬にかけて咲く黄色の花が、房総や伊豆の温暖な気候を一段と和らげてくれているような気がする。改良種だとは思うがカラッ風の上州で元気に生きているのも応援したい。
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