啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「木守り柿」にきた「ムクドリ」

2010-12-24 08:33:34 | 里山

昨年の今頃なら、この光景を見ても何も感じなかったろう。「ジュジュ、グズグズ」となくかなりの数の鳥の声。何だと思って外に出ると、一斉に近くの電線に逃げる。30羽ほどの「ムクドリ」が柿の実を食べに来ている。

下手な写真だが、これでもかなり苦労した。外に出て撮ろうとすると、鳥が寄ってこないのだ。3脚も買えず、シャッターをリモコンで操作するやり方も判らないので大変。トイレの小さ窓から良く見え、ここを開けても鳥が余り驚かないことが判り、ここから撮った。画像の中央に、黒っぽくボケた部分がある。窓の枠の一部分。ピントも柿の実やムクドリには合っていない。おまけに、窓を開けるとき、置かれていたガラスと針金製の置物を落とし、壊してしまった。

「木守り柿」と言う習慣があると言う。実った柿のひとつを残し、収穫に感謝するのだという。トキの島の実家には「オケサ柿」の果樹園がある。収穫を手伝ったが、猛暑の影響を受けたようで「今年は収穫が少ない」とぼやいていた。群馬の柿はほったらかしのままで大豊作。近所に何回か配るほどのでき。猛暑はトキの島以上で、必死に消毒や剪定をして労力をかける農家の皆さんには申し訳ないほどだ。無論、スーパーに並べて売れる品質ではないのだが・・。ただ、味はそんなに変わらないだろう。昨年、殆ど実らなかったのが今年の豊作の原因だろう。

寒さが本格化し、柿の実は柔らかくなってしまった。「木守り柿」や「残し柿」ではないが、当家でも「小鳥の餌に残しておこう」とまだ数十個が残している。腹いっぱい食べて欲しいものだ。柿の木に来る鳥も時期によって変わる。柿が熟し始めた頃には、名前の判らない嘴の綺麗な小鳥が赤く熟した実をつついていたのを見た。葉が落葉しだした頃は「ヒヨドリ」の独断場だった。

「ムクドリ」は最近話題になる事が増えた。市街地の街路樹などに大群が集まり、問題になる。そんなイメージしかないのだが、よく見ると可愛い鳥に見える。