この時期、普段は目立たない小さな花でも目に入ってしまう。新しい散歩コース「城山団地ーファミリーパーク」の芹沢入り口から寺尾中城址に向かう登り。コース脇の比較的陽当りの良い場所に咲いていたのがこの花。名前が判らず、図鑑やネットで調べてみるが「ヒメカンスゲ」が一番近いようだ。写真で見る限り間違いないのだが「カヤツリグサ科」のこの植物はイトスゲ・アオスゲ・ケスゲからただのカンスゲまで似たタイプが多く、自生する場所も似ている。しかも、花の咲く時期が春となっているのだから余計に判らない。
スゲ笠を作る菅の仲間で、寒い冬の間にも緑の葉をつけていることからカンスゲ。その小型のタイプであることからヒメカンスゲと呼ばれている。スゲの仲間の区別だけでなく、先日ブログで取り上げた「ジャノヒゲ」に葉の部分が良く似ている。先日も比較(ジャノヒゲとオオバジャノヒゲ、ヒメカンスゲ)してみようと思ったのだが、情報不足だった。
がヒメカンスゲの株。
はジャノヒゲの株。
ジャノヒゲはブルーの実を確認済みだから間違いない。ヒメカンスゲもわずかだが花がついている。私の感覚的な区別の仕方だが、葉の色が濃い緑なのがジャノヒゲ。葉が細く、中央に葉脈のような筋が入っており、黄緑がかった色をしているがヒメカンスゲ。開花時期のことが気になるが、日陰の株は花を持っておらず、今咲いているのは狂い咲き!と決めた。
※訂正 昨日掲載の「天城越え」の中で、箱根の美術館の名称について、ブログを見た当家のカミさんより強烈なパンチ。「誤字とか脱字でなく、素養の問題」!!!!。成川美術館に訂正します。