啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「月に願いを」

2014-09-08 15:39:46 | その他
 本日は十五夜。中秋の名月。とはいうものの、肝心のお月様は、今晩期待できそうにない。そもそも、中秋とは、秋の真ん中。すなわち、旧暦で8月15日のこと。旧暦では7月〜9月が秋とされ、8月は秋の真ん中である。新暦では本日9月8日にあたるそうだ。この時期は空気が澄みわたり、満月ともなれば、その美しさは一層きわだつ。あたりは暗く、闇の静寂の中での月光は、妖しく何となくロマンチックな気分になる。満月も美しいと思うが、私は、雲がちょっとかかった月が好きだ。雲間の月はわびしく、しかも美しい!昨晩の月は、まさにこれ!思わず見とれてしまった。勿論、お月様に願い事はしたけれど・・・。
 十五夜といえば、ススキと供物。ススキはお月様をよぶ目印だとか。供物は庶民の暮らしと深く関わり、収穫感謝祭。子供の頃は、縁側でススキ、穀物、お団子など供え、お月見をした事を懐かしく思い出す。
 「秋風に たなびく雲の 絶え間より もれ出づる月の 影のさやけき」
                          左京大夫顕輔