農業じゆう人

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酒は「少飲・淡飲」で百薬の長

2022年02月18日 12時42分08秒 | 健康
  昔、流行歌に「酒飲み音頭」というのがあった。 酒好きな人が1年中何かの理由をつけて酒が
   飲めるという歌だ。 このように「酒は百薬の長」なとといいながら、お酒を楽しむ人が結構
   いらっしゃるようだ。 中国の漢の時代の歴史書「漢書」の「食貨志」に登場する言葉だ。
  
  お酒の性質や味についての記述は中国の古い薬物学の本「神農本草経」にもある。 その
   効能は古くから認められていた。 例えば胃を温めてその機能を回復させる「調胃」、
   体を温めて寒さを取り除く「散寒」、血行をよくして月経不順を解消する「通経」など
   が挙げられる。 漢方薬が効きやすいように、お酒を少し入れることもあるという。

 現代の研究でも血液循環改善、食欲増進、利尿、消毒、鎮痛、
 精神安定といった効果が認められている。 ただしこれは適量
 (純アルコール換算で1日当たり20㌘程度)を摂取した場合だ。飲み
 過ぎれば、膵炎、肝障害、胃炎、食道炎、心筋症、脳障害な
 ど様々な悪影響が出る。 アルコールは肝臓でアセトアルデ
 ヒドに分解される。アセトアルデヒドは酵素の働きによって
 さらに酢酸へと分解されるが、うまく分解されないと血管が
         拡張し、顔が赤くなる。 頭痛や吐き気といった不快な症状の原因にもなる。

  アセトアルデヒドを分解する酵素の働きが弱かったり、なかったりする人もいる。 そうい
   う人がお酒を飲み過ぎると、食道がんのリスクが高まる。 お酒を飲んで顔が赤くなる人
   (フラッシャーと呼ぶ)は特に注意してほしいそうです。
  アルコールは体内のビタミンB1や葉酸、マグネシウム、カリウムなどの減少につながる。 
   長期間摂取し続ければ、ビタミンAの貯蔵ができなくなり、ビタミンDの吸収障害なども
   引き起こす。 ミネラルのひとつ、セレンが減少すれば、老化が進んでしまうという。
  お酒を飲むときは良質のタンパク質を含む脂身の少ない肉類、魚介類、卵、大豆製品、ビタ
   ミンやミネラルを含む野菜・キノコ・海藻などの食品をゆっくり食べながらにしょう。
   飲んでも顔が赤くならない人が「少飲」「淡飲」を心がければ百薬の長になります。
   お酒の好きな皆さん、特にはこんなことにも心がけてはいかがでしょうか。