農業じゆう人

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メダル

2022年02月11日 12時37分35秒 | 世間
  “ぼくが魔物だったかもしれないです”。 こんな受け答え、なかなかできないことだ。
  北京冬季五輪のスキージャンプ男子個人ノーマルヒルで、金メダルに輝いた日本の
   エース❝小林陵侑選手❞です。 競技後、五輪にすむ魔物についての質問に、こう切り返
   したそうだ。 自負と歓喜があふれる。
  ジャンプの個人種目では24年ぶりの栄冠だ。 くしくも半世紀前、札幌五輪での
   70㍍級で日本が金・銀・銅を独占したのと同じ日、同じ種目だったという。
   小学生で出身県の育成事業に選ばれ、ラグビーやレスリングでも「世界に通用す
   る」と称されたスーパーキッズは、才におごらぬ努力と研さんの末、世界の頂点
   へと上りつめたようだ。

  一方「金メダル候補といっていただいた中で‥‥申し訳ない気持ちでいっぱい」と
   涙したのは女子モーグルの“川村あんり選手”とジャンプ女子で規約違反になって
   しまった“高梨沙羅選手”。 17歳は5位の成績を、高梨さんも個人戦は4位と
   団体戦は規約違反となったことに共にその成績を含めわびたが、目にした多くの
   人が「そんなことはない」とかぶりを振ったのではないだろうか。
   「諦めなければ夢はかなうと伝えたい」。 自らに言い聞かせるように次なる飛
   躍を誓った。 
  アスリートらの言葉が響くのは、高みへの鍛錬が一句一句を磨くからだろう。
   「絶対勝ちたい」。 そう明言し、フィギュアスケート男子で94年ぶりの3連
   覇を狙った“羽生結弦選手”も思わぬアクシデントでSPでつまづいたがフリーで
   は失敗はしたもののクワッドアクセル(4回転半のジャンプ)に挑んだのはさす
   がだ。(国際スケート連盟はこれを認めた) 五輪には確かに魔物が潜む。 だが、重圧
   に正面から挑んだ者のみが語れる珠玉のひと言もやはりある。 

  我々凡人は本人の努力の糧も知らずにチョッと話題になるとすぐに「メダル」とか
   「金メダル」と騒ぎ目に見えないプレッシャーをかける。 メダル→金メダルを
   獲得することにはめでたいことで祝福をしたのは当然のこと。 しかし、競技者
   にそれだけを求めるのはいかがなものかと思う。
   夏季五輪でも書いたが、メダルとはならなかったが男子3000㍍障害で入賞し
   た“三浦選手”、女子1500㍍で入賞した“田中選手”と同様で、メダルには届か
   なくても本人が精いっぱい頑張って入賞等を果たした選手には惜しみない拍手を
   送りたい。