農業じゆう人

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都心の大雪

2022年02月13日 12時59分17秒 | 地域
  東京の大雪は昔から世間を騒がせてきている。 戦前の記録で有名なのは、1936年
   2月23日の積雪36㌢なんだそうだ。 昔の新聞、中外商業新報も社会面のほとんど
   が雪のニュースだったそうだ。 「帝都の交通機関は雪に弱い」「各私鉄運休」「ポイ
   ントを守れ! 東京駅必死の焚き火」‥‥。

  80年以上も前から、似たような光景が繰り返されてきたわけです。 そして関東のこ
   うしたドカ雪の原因もまた同じ。 いわゆる南岸低気圧だという。 この時の紙面の
   23日午後6時の天気図には八丈島付近に強烈な低気圧が見える。 これが絶妙なコ
   ースで進んできたのに伴い気温も大きく下がり、東京は白魔に襲われたらしい。
  往時に比べて観測技術はずいぶん発達したはずだが、この低気圧はいまも悩ましい存在
   のようだ。 もしや大雪かと身構えた先週の木曜日は都心の積雪2㌢。 前夜からの
   大騒ぎは雪国の人たちに笑われただろうが、条件が少し違えばどっと降ったに違いな
   い。 3連休明けのあすにかけても、また困り者が通過するから要注意だ。 すでに
   私共の地域でも雨が降りだしてきている。

  36年2月の大雪は、昭和史の血なまぐさい出来事にも重なっている。 まだ雪の多く
   残る26日払暁、陸軍青年将校らが首相官邸などを襲った。 しかもこの朝から再び
   降雪しきり、二・二六事件のイメージが定着していった。 中外商業の見出しは「雪
   の夜・戒厳令下の帝都」。 南岸低気圧による演出が、悲劇性を際立たせている。

  そんなことは起こってほしくないが‥明日は週の初め。 いざスターとという朝にとっ
   てはいささか気持ちが重くなる天気になりそうだ。 通勤や通学される皆さん、気を
   引き締めて早めにお出かけになることが先決になりそうです。 ご苦労様です。