農業じゆう人

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訪問診療

2022年02月09日 12時38分39秒 | 話題
  命を救い、生を手助けする立場の医師が、患者の家族に銃で撃たれ命を失った。
  まさか?と思うような事件が埼玉県の住宅街で起きてから12日ほど経過した。
  残念なことですが亡くなってしまった医師は地域をまわる訪問診療にとっても
   熱心だったという。 『44歳』。 人として、医師としてまだまだやりたい
   こともたくさんあったのではないかと思うと残念でならない。

  訪問型、利用者から見れば在宅型のケアやサービスが近年増えた。 その担い
   手の方々から「例外的な出来事とは思えない」との声が所々から聞かれる。
  診察、看護、介護、歯の手入れ。 髪を整える美容も訪問型が伸び、若い人た
   ちが「お年寄りの役に立ちたい」と志す。 新型コロナ下でも、感染の危険
   を承知のうえで家々を訪れる。
  多くは感謝されているだろう‥。 しかし漏れ聞こえてくるのは残念ながら、
   これらがすべてではないそうだ。 全国訪問看護事業協会の2018年調査
   によれば、訪問看護師の45%が身体的暴力を受けたことがある。 精神的
   暴力は52%、セクハラは48%が経験したという。 他人の目が届かない
   家で、「家族や患者も大変だから」と我慢する。 その延長線上に事件は起
   きたようだ‥‥。
  契機は容疑者の母の死だった。 身近な人の死は世間 誰もつらいものだ。
   悲嘆を乗り越えるグリーフケアのためカウンセラーを置く病院もあるそうだ。
   近年は「慰めあう家族がなく、残される側も独りという例が増えた」という。
   ある担当者の言葉だ。 人を傷つけぬよう、いらだちや悲しみをのみ込むす
   べをどう身につけるか‥。 人ごとではない問いが深く残る‥‥。