農業じゆう人

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藤井五冠の凄さ

2022年02月17日 12時31分22秒 | 世間
  コンピューターによる最初期の「アート」は米ベル研究所のエンジニア“マイケル・ノル氏”が
   つくったといわれている。 1962年夏、巨大なコンピューター「IBM7090」が点
   と線で描き出した図は、色さえつければ抽象画家のカンディンスキーの絵のように見えたと
   いう。 しかし、ノル氏は「単なるパターン」と呼んだ。 近い将来、コンピューターが人
   の創作をサポートすると予見していたものの、本物のアートとは見なさなかったそうだ。
  60年たっていまやゴッホの筆致を学んだ人工知能(AI)が絵を描く時代になったが、それ
   は機械の創造なのか、そこに想像力はあるのか決着はついていない。

  将棋界の頂点をめざす青年は人間ながらAIの感性を自分のものにしたといわれる。 記録
   を更新しつづける“藤井聡太五冠”の強さを、新聞の連載「藤井時代の将棋界」で知った。
   将棋の研究にAIを生かすが、機械が示す手をただ暗記しない。 直感やひらめきを生か
   し、自分の手のように使いこなすあたり、芸術家さながらに思えてならない。

  情報を取り込み解析し、新しいものを生む。 人間の脳もコンピューターと同じ「情報処理
   装置」との見方がある。 では性能を上げればAIもいずれピカソに負けない芸術を創る
   のか‥。 いやいや、きっとそうではない。 将棋の奥深さに魅了され、さらに上をめざ
   す心持ちが、AIのパターンと藤井さんの技を隔てるのだろう。

  私が現役の頃、諸先輩が昼食時や余暇に将棋や囲碁を指すのをよく見ていた。 しかし私は
   この囲碁・将棋はものすごく頭を使うものなので遊びではないと思っていた。 
   従って、藤井さんが登場した時きは、この人の頭の中はどうなっているのだろうか?どこ
   まで伸びるのだろうかと思っていたら、あれよあれよという間に将棋界のトップ近くまで
   上りつめてきた。 彼はAIだけでなく終盤の読みの深さと判断力が見た目とは全く違い
   凄いものを持っているようだ。 いずれは羽生九段がなしたようにタイトル全制覇もあり
   得るのではないかと思う。 来月初めのA級への昇級を期待している。