農業じゆう人

     健康を第一に無農薬で
          安心・安全・新鮮な野菜作りに励んでいます!

アルコール依存症

2022年02月27日 12時43分45秒 | 健康
  アルコール依存症は、お酒の飲む量やタイミングなどをコントロールできなくなった状態のことをいう。
  お酒を飲む人なら誰にでも起こる可能性がある身近な病気の一つです。 早期発見と適切な治療を受け
  ることが回復への近道だといわれている。 (ただ飲む人にとってはわかっちゃいるけどやめられないものらしい)

 我慢大会は続かない
  「父がお酒ばかり飲んでいて不安です」。 一般社団法人リカバリングマインズ(横浜市)の「お酒の
   なやみなんでも相談電話」にはこんな相談が年間約300件寄せられているという。 “水沢代表
   理事”らが長い時には1時間超、電話で話を聞き取る。 「お住まいの近くなら、こんな断酒会が
   ありますよ」「警察を呼んでください」など、具体的なサポートをしていくそうだ。
  リカバリングマインズへの相談は飲酒の問題や悩みを抱える本人と、家族ら周囲の人でほぼ半々だ。
   中心は40~50歳代だが、60~70歳代になって飲酒が増えるケースもある。
   精神保健福祉士でもある水沢代表理事は、シニア層の飲酒問題の背景について「時間とお金に余
   裕ができるほか、定年退職や身近な人の死別などの喪失感が引き金になりやすい」と指摘する。
   回復には、相談場所、知識を得る場所、支えあう仲間と3つの要素が不可欠。 特に仲間やコミ
   ュニティーの存在は重要で、「一人我慢大会の断酒は続かない」(水沢代表理事)

 気づかづに進行
 厚生労働省によると、2017年度にアルコール依存症で
 病院を受診した外来患者数は約10万人、入院者は約2万
 8000人。ただ、医療機関を受診しないだけで疑いがあ
 る人はさらに多いと見込まれている。アルコールは脳に心
 地よさを与える神経回路に働く。習慣的な飲酒が続くと以
 前の量では足りなくなり、徐々に酒量が増えても気づかず
 アルコール依存症が進行しやすい。「深刻な状態になる前
 に相談してほしい」と筑波大学附属病院などで診療にあた
 る“吉本准教授”は訴えています。 厚労省は、1日あたり
 の適正な飲酒量の目安を「純アルコールで1日平均20㌘
 ほど」とする。ビールなら500㍉㍑、日本酒なら1合、
 ワインは2杯が目安です。 3倍の1日60㌘以上摂ると
 「多量飲酒」となり、依存症のリスクが高まると指摘され
 ている。 医療機関では、飲酒量のチェックをしたり、飲
 酒への強い欲求の有無などを調べたりして診断する。飲酒
 の欲求を抑える薬などを使うことも多い。特にシニアの患
 者は「周囲の人ではなく本人が受診するケースも多い」。
                    (吉本准教授)受診が改善や治療につながっているという。

  治療の選択肢も増えている。 以前の治療はほぼ入院・断酒だけだったが、軽症であれば、シニア
   層などにも治療を受けやすくするために、目標を決めて酒量を減らしていく「原酒」の取り組み
   も広がっている。 定期的に休肝日をつくったり、1日の飲酒量を減らしたりする手法も取り入
   れられているそうだ。 自分でも気づきにくいのがアルコール依存症の特徴の一つだといわれる。
   吉本准教授は「常にアルコールが体に入っているような状態をつくると、依存症に陥りやすい」
   と指摘。 日ごろから自分や周囲の人の飲酒の習慣も注意深く見ていくことも大事。

 酒量の記録が大事
  シニアの人も日ごろから飲んだお酒の量を把握・記録することが効果的だという。
  また吉本准教授は「依存症の細かなサインを見逃さないことが大切になる」と話す。 サインの
   具体的な例の一つは、「気がつけば自宅にビール缶が多くたまり、夜中や早朝に罪悪感や後ろ
   めたさを覚えながらこっそりゴミ出しをする」といったケース。 深酒で記憶をなくす、暴れ
   るなどの場合と同様「『やってしまった』との感覚が出たら、アルコール依存症に陥る危険の
   兆候だ」(吉本准教授)
  本人も周囲の人でも、飲酒のトラブルを感じていれば悩みを抱え込まず専門家に相談することが
   肝要だという。 相談先として各地の専門医療機関や保健所、精神保健福祉センターなどがあ
   る。 NPO法人「アルコール薬物問題全国市民協会(ASK)」はホームページで相談窓口の
   一覧を掲載しています。 QLife(キューライフ・東京・港)の同ページでは相談できる医療機
   関を検索できるそうです。

  全国には断酒会などの自助グループがあるほか、周囲で支える人のための「家族会」もある。
   コロナ禍で外で飲酒する機会は減っても、「宅飲み」で飲酒量が増えた人もいるハズです。
   気がついたらすぐに相談をしてみましょう。 これも早い方がいいですよ!