強烈な悪臭を放つことで知られる果樹カメムシ類が各地で大量発生している。 農林水産省に
よると、注意報を発令した自治体は24日時点で30都府県。 リンゴやナシ、モモなど果
物に被害を及ぼすだけでなく、住宅に侵入するトラブルも相次いでいる。 害虫に詳しい専
門家に、家庭でできるカメムシ虫対策を聞いた。
「車を開けたら、1匹のカメムシ発見」「洗濯物を取り込んだら、カメムシが‥」
SNSにカメムシに悩まされる人々の投稿が数多く寄せられているという。 皆さんは?
農水省によると、5月時点での注意報の発出自治体
数は過去10年で最も多いという。害虫に詳しい南
九州大の“新谷教授”によると、2023年秋にエサ
となるヒノキやスギの実が多かったことや、暖冬の
ため越冬できないカメムシが減ったことが影響して
いるという。 果物の被害とともに、カメムシが放
つ強烈なニオイがトラブルの原因となっている。
新谷教授によると、カメムシは外敵から襲われたとき、食べられないように身を守るため独
特のニオイを発する。 日本には1000種類以上のかめむしが生息し、種類によってニ
オイも異なるという。 家庭でできる対策で、まず大切なのは室内に入れないことだ。
カメムシはわずかなすき間からでも室内に侵入する。
窓や網戸をしっかり閉め、網戸や窓枠、サッシなどに
カメムシが嫌がる市販のスプレー剤を吹き付けておく
と効果的だという。カメムシは習性として、白や明る
い色の壁や洗濯物に集まりやすい。洗濯物を取り込む
際は衣類に付いていないかを確認し、一緒に持ち込ま
ないように気をつける。夜間は蛍光灯の明かりがある
ところに飛んでくる習性があるため、屋外の照明を発
光ダイオード(LED)ライトに切り替えることでも効
果が見込めるという。室内でカメムシを見つけた場合、
素手でつまんだろ、つぶしたりするとニオイが残る。
市販の殺虫スプレーを20~30㌢離したところから
数秒吹きかけるのが有効だ。
大量発生の影響で、地域によっては対策グッズが品切れになる場合も出てきているという。
あるホームセンターの担当者は「スプレーは品薄状態。 入荷も見通しが立たない」と話す。
アース製薬によると、カメムシ関連の相談件数は23年比で7倍以上に増えているという。
新谷教授は、スプレーが入手できない場合や、小さい子どもがいる家庭の場合は、輪切りにし
たペットボトルの中に追い込んで捕獲する方法がお勧め。 粘着テープでカメムシを包んで
廃棄する方法もあるが、勢いをつけてテープを押しつけると、危険を察知してニオイを出す
ことがあるので注意が必要だ。
手や衣類などにニオイがついた場合、ふき取ったり、手洗いをしたりしただけでは落ちないこ
とも多い。 ニオイ成分には、水に溶けやすいものと油に溶けやすいものが混ざっており、
人の体につくと落ちにくいという。
害虫駆除などを手掛ける東洋産業(岡山市)の“大野技術部研究室長”によると、消毒用アルコー
ルや化粧用のクレンジング剤で油分を落とした後、せっけんでよく洗うとニオイがとれやす
い。 それでもニオイが残る場合は、食用油などでこすってから、手洗いを繰り返すと落ち
やすい。 新谷教授は「カメムシは互いのニオイで仲間が集まる習性がある。 数匹見つけ
たら早めの対応が望ましい」と指摘する。 「暖冬など生存に適した条件が続けば、今後も
カメムシが大量発生する可能性がある」として警戒を呼びかけている。
今はあまり見かけないが、田舎にいたときは‘へっぷり虫’と呼んで専用の割りばしでつまん
でペットボトル等に入れ駆除していました。
今年は我が家の小さな菜園でもの果実類に近いものを育てていますので細かいネットを張る
作業をしなければならないと考えています。
よると、注意報を発令した自治体は24日時点で30都府県。 リンゴやナシ、モモなど果
物に被害を及ぼすだけでなく、住宅に侵入するトラブルも相次いでいる。 害虫に詳しい専
門家に、家庭でできるカメムシ虫対策を聞いた。
「車を開けたら、1匹のカメムシ発見」「洗濯物を取り込んだら、カメムシが‥」
SNSにカメムシに悩まされる人々の投稿が数多く寄せられているという。 皆さんは?
農水省によると、5月時点での注意報の発出自治体
数は過去10年で最も多いという。害虫に詳しい南
九州大の“新谷教授”によると、2023年秋にエサ
となるヒノキやスギの実が多かったことや、暖冬の
ため越冬できないカメムシが減ったことが影響して
いるという。 果物の被害とともに、カメムシが放
つ強烈なニオイがトラブルの原因となっている。
新谷教授によると、カメムシは外敵から襲われたとき、食べられないように身を守るため独
特のニオイを発する。 日本には1000種類以上のかめむしが生息し、種類によってニ
オイも異なるという。 家庭でできる対策で、まず大切なのは室内に入れないことだ。
カメムシはわずかなすき間からでも室内に侵入する。
窓や網戸をしっかり閉め、網戸や窓枠、サッシなどに
カメムシが嫌がる市販のスプレー剤を吹き付けておく
と効果的だという。カメムシは習性として、白や明る
い色の壁や洗濯物に集まりやすい。洗濯物を取り込む
際は衣類に付いていないかを確認し、一緒に持ち込ま
ないように気をつける。夜間は蛍光灯の明かりがある
ところに飛んでくる習性があるため、屋外の照明を発
光ダイオード(LED)ライトに切り替えることでも効
果が見込めるという。室内でカメムシを見つけた場合、
素手でつまんだろ、つぶしたりするとニオイが残る。
市販の殺虫スプレーを20~30㌢離したところから
数秒吹きかけるのが有効だ。
大量発生の影響で、地域によっては対策グッズが品切れになる場合も出てきているという。
あるホームセンターの担当者は「スプレーは品薄状態。 入荷も見通しが立たない」と話す。
アース製薬によると、カメムシ関連の相談件数は23年比で7倍以上に増えているという。
新谷教授は、スプレーが入手できない場合や、小さい子どもがいる家庭の場合は、輪切りにし
たペットボトルの中に追い込んで捕獲する方法がお勧め。 粘着テープでカメムシを包んで
廃棄する方法もあるが、勢いをつけてテープを押しつけると、危険を察知してニオイを出す
ことがあるので注意が必要だ。
手や衣類などにニオイがついた場合、ふき取ったり、手洗いをしたりしただけでは落ちないこ
とも多い。 ニオイ成分には、水に溶けやすいものと油に溶けやすいものが混ざっており、
人の体につくと落ちにくいという。
害虫駆除などを手掛ける東洋産業(岡山市)の“大野技術部研究室長”によると、消毒用アルコー
ルや化粧用のクレンジング剤で油分を落とした後、せっけんでよく洗うとニオイがとれやす
い。 それでもニオイが残る場合は、食用油などでこすってから、手洗いを繰り返すと落ち
やすい。 新谷教授は「カメムシは互いのニオイで仲間が集まる習性がある。 数匹見つけ
たら早めの対応が望ましい」と指摘する。 「暖冬など生存に適した条件が続けば、今後も
カメムシが大量発生する可能性がある」として警戒を呼びかけている。
今はあまり見かけないが、田舎にいたときは‘へっぷり虫’と呼んで専用の割りばしでつまん
でペットボトル等に入れ駆除していました。
今年は我が家の小さな菜園でもの果実類に近いものを育てていますので細かいネットを張る
作業をしなければならないと考えています。