今週の法話

法華宗北海寺住職-二王院観成による仏教用語と法話集です。毎週水曜日に更新いたします。

イチロー、目指せ5割打者!

2006-01-06 01:57:06 | 野球
 毎年、年末の楽しみにしている一つのテレビ番組が
ある。NHKの「MJB、日本人メジャーリーガーの
群像」である。特にイチロー・フアンの私にとっては、
一年間のイチロー選手を知る上で、欠かせない番組の
一つである。イチロー本人が解説してくれるので、何
ともうれしい番組でもある。
 打率303厘、安打206本、ホームラン15本、
盗塁33という数字は見事である。2004年の26
2安打には及ばないものの、5年連続200本安打を
達成し、メジャーリーグの記録を塗り替えたのは、何
とも嬉しい限りである。
 所属チームが低迷する中で、何とか勝ちたいという
気持ちが、例年の倍ちかいホームラン15本という数
字に表れているような気がする。いらいらしたチーム
状況の中で、さらに200本安打を打たなければなら
ない、という恐怖と不安の心境が語られていた。その
中で、これだけの成績を残せたのであるから立派の一
語に尽きる。また、イチローの苦悩の日々を察するに
余りある。
 また、番組の中で、「常にバッティングは動いてい
る。これで大丈夫だということが動いていく。バッテ
ィングは生き物だ、終わりのないものだ」という野球
の実践哲学者としての含蓄ある言葉である。
説得力がある。ますます今年のイチローの活躍が待た
れる。楽しみでならない。
 ところで、イチローはメジャーリーグの記録を次々
と塗り替えている。いっそのこと打率5割を目指して
欲しい。イチローなら出来るはずである。野球そのも
のがチームプレーであるから、個人プレーだけを追い
求めるのはどうか、という意見もあろう。しかし、イ
チローが出塁すれば、それだけチームの得点チャンス
が多くなるのであるから、何の問題もないと思う。そ
のためには、足をいかしたバントも縦横無尽に使うべ
きであろう。見ていると、イチローがバントをすると、
相手チームがあせって暴投などのミスをすることがあ
る。それこそマリナーズにとっては願ってもないこと
であろう。ホームランは考えない方がいいのではなか
ろうか。安打第一主義でいいのではなかろうか。そう
でなければ5割は不可能であろう。
 5割といえば2打数1安打のことであるが、イチロ
ーなら必ず出来ると確信している。4割は数えるのが
面倒である。5打数2安打のことであるが、難しい計
算は避けた方がいい。野球人生の中で、不可能と思わ
れることにチャレンジしてほしい。もしかしたら、そ
れ以上のことが出来るかも知れない。
 5割を目指すのであれば、一番の難敵は自分自身で
はなかろうか。昨年の3月には4割以上も打っている。
その喜びが、イチロー自身でも気づかない驕りに繋が
り、心のバランスを崩したのではないかと推測される。
その結果が、一時的な打撃不振に繋がったのではない
かとも推測している。
 今年から城島選手もマリナーズに入る。今年もメジ
ャーリーグから目が離せない。「頑張れイチロー」、
今年も美酒を私に飲ませてほしい。一人で乾杯し、一
人で美酒を飲むのも楽しいものである。

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