北朝鮮がミサイル攻撃するのではないか、という韓国の推測
が一人歩きし、問題が誇張化されている。一連の報道を見る限
りでは、北朝鮮が何月中にミサイル攻撃するという言い方はし
ていない。韓国側の推測が膨らんで4月中にミサイル攻撃され
る、という騒ぎになったと思われる。韓国側の期待(?)に答えよ
うか、とミサイルを日本海側に移動させたのは、北朝鮮のブラック
・ユーモアと思えば間違いないと思われる。
北朝鮮は、韓国やグアム島や日本の基地などに核ミサイル攻
撃をすれば、韓・米・日さらには国連加盟国の多国籍軍の反撃を
受け、自滅することを熟知しているはずである。そんな愚行をする
はずがない。第一、金正恩第一書記の顔は温和であり、慈愛に満
ちた人相である。ヒトラーの人相とは違う。マスコミ報道によると、金
第一書記は、国民の生活向上を祈念していると報じられている。そ
れを実現させるために、国際社会から注視してもらう方法は、瀬戸
際外交しかない、というのが現状ではなかろうか。
心配されるのは機械による誤認である。機械といっても100%
完璧な物はない。誤認することがある。実例を示せば、月の光が海
面に反射した影をソ連の核ミサイルと米国の監視サイトが誤認した
ことがある。米ソの全面核戦争の一歩手前までいったのである。幸
い誤認とわかったので核戦争を回避することができた。このように、
韓国、米国、北朝鮮などのいずれかが誤認した場合、短距離ゆえ
に予期せぬ核戦争に突入する可能性がある。その場合、悲惨な結
果になるだろう。危険な核戦争まがいのゲームはすべきではない。
それは全世界各国の共通課題でもある。
また、米国や中国は北朝鮮に核の放棄を要求しているが、一理あ
る。しかし、米国が北朝鮮に核の放棄を要求するのであれば、米国自
身がまず核を放棄すべきである。中国然りである。米中の要求は大国
のエゴといえよう。核の全面戦争は今やどこの国であっても許されない。
それを分っていながら核武装したいというのは世界の狂気以外の何物
でもない。野僧は北朝鮮の核武装を許容するつもりはないが、大国の
エゴも許されないことだと思っている。世界は狂気に満ちている。
北朝鮮は事態収束の一環として、人工衛星という名目でミサイルの
発射実験をするかもしれない。しかし、北朝鮮が核攻撃することはない
だろう。ただし誤認による核戦争が心配である。
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