前橋市に行きました。写真は市役所前にある「前橋市環境都市宣言」碑の前で。
前橋市長は、2008年2月の選挙戦のとき、〈自転車振興マニフェスト〉を出しています。地球温暖化対策や健康づくりのために、自転車施策を積極的に推進し、環境都市にふさわしい「日本一の自転車王国まえばし」を作るというものです。
公約にそって推進策等を協議するために有識者らによる「自転車のまち前橋」推進委員会を設けたり、自転車サミットを開催したり。庁内においても組織を横断したプロジェクトチームが作られています。
前橋市は1999年からサイクリングロードネットワーク整備事業に着手するなど、先駆的に取り組まれているまちです。右写真のように、自転車歩行者道路整備に力を入れてこられたわけですが、この間の取り組みで、「シェア・ザ・ロード(歩行者、自転車、車道を区分け)」の考え方が提起され社会実験を計画中など、更なる自転車振興への努力をしておられます。この4月から、職員の通勤手当が見直され、自動車通勤を減額し、自転車通勤を増額されました。
以前から視察をしたかった前橋市。今回の視察の契機は、この7月から「3人乗り用自転車」(安全性を確保した自転車に幼児2人を乗せる)に助成金をスタートしたからです。7月から、「3人乗り自転車」が、全国のほとんどの自治体で解禁されたわけですが、前橋市は、この動きとの連動ではなく、「3人乗り自転車」が開発されていることを知り、〈こども課〉が子どもの安全・子育て支援として、当初予算をつけたのだそうです。①に安全性、②に送迎時における幼稚園前などでの路駐対応や混雑緩和のため。この自転車は5万円~10万円以上と価格が高いため、「購入費の2分の1に相当する額で、40000円を上限」とする助成です。〈子ども課〉職員の方も、自転車施策についてホントによくご存知。子どもが大きくなってからも長く使ってほしい、自動車から自転車への想いもこめられていますね。
政令市移行で国県道もあわせてデザインできることになった岡山市。自転車に適した地形と晴れの日が多い。自転車施策を積極的に展開していきたいですね。