日本軍「慰安婦」被害者証言キャンペーンのために来日している、二人のハルモニ(韓国語でおばあちゃん)が、岡山に来られました。金福童さん(中/87歳)と吉元玉さん(右/84歳)です。
そして、岡山市議会議長を表敬訪問。あいにくご不在でしたが、ハルモニたちは、岡山市議会が3年前に出した、「慰安婦問題の解決など…に向け最大限の努力を進めていくことを決意し、行動する」との決議への感謝と今後の取り組みをよろしくということです。
そして記者会見。今回のキャンペーンは、橋下大阪市長の慰安婦を冒涜する発言の前に組まれていたものでしたが、来日直前に橋下発言があり、どこにいってもそのことをマスコミから聞かれ、怒りもあわせて、傷つきツライと心労を重ねて体調を崩しておられていました。が、凛と力強く訴えてくださいました。記者会見では、マスコミの皆さんにきちんと伝えてほしいと。
金福童ハルモニは19年前に岡山にこられ、お会いしたことがあります。「なんとなく覚えていますよ」という優しい言葉をいただきました。その頃に比べると細く小さくなられた感じですが、韓国では水曜デモへの参加など皆さんをひっぱっていらっしゃるそうです。
その時からずっと運動を重ねているのに、解決の方向に進まないと言われ、言葉一つひとつが自分の19年間のあり方を問われます。
毎週、ソウル日本大使館前で行なわれている水曜デモは21年目。これは日本社会・日本政府の問題なのに、私たちは日々病いと闘いながらの高齢のハルモニたちにずっとその任を負わせつづけてきました。
明日は証言集会です。未来の世代に託そうとされているハルモニの声に耳を傾け、歴史の真実と向き合い、今後へのとりくみへとつなげたいと思います。