視察3日目は、松山市です。庁内に入ると、色とりどりでカット入りの分かりやすい案内標識が目に入りました。これなら、誰にも分かりやすいですね。
視察内容は、中学生が、「働く=やりがい」を学び、生き方や社会人としての基礎力を学ぶ場を提供する「キッジョブまつやま支援事業」と、郷土で活躍する各界先輩の話を聞いたり、参加体験活動を行う「各界先輩わくわくセミナー事業」です。
キッジョブは、キッズとジョブの造語で、CM事業部と産直事業部に分かれます。CM事業部は商店街でイキイキと働く人たちを取材し、撮影し、CMを作ります。ケーブルテレビでも流されるとのこと。産直事業部は、野菜の産直活動(仕入れ、運搬、販売、精算など)を行うことで、市場に自分たちで出店するという疑似体験をするものです。今年度から始まったばかりの事業ですが、働く人と交流をしたり、自らが体験をしたりと、楽しさとともに、子どもたちと地域とつながるプログラムですね。
各界先輩わくわくセミナー事業は、今年度が3年目。現在、16名の各界トップ講師陣のなかから学校の希望をとって行われていますが、女性講師は2名。今年度は、コミュニケーションスキルを身につけるための参加体験プログラムが人気であったようです。
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視察後、1時間ほど、四国の水平運動をリードした徳永参二さん縁の地など、一人で『松山/じんけん探訪』を行いました。
松山市は日本最古の歴史をもつ道後温泉で有名なところですが、被差別の人たちは入浴をめぐっての差別とも闘ってきたとのことです。写真は、江戸時代に「一の湯」(武士・僧侶が入浴)があった道後温泉本館前で。夏目漱石が利用した「ぼっちゃん湯」としても親しまれています。