岡山市議会議員/おにきのぞみの虹色通信

〈いのち・みどり・平和〉を大切にする
 政治や暮らしをつくっていきたい。

2月1日 佐賀県武雄市から“いのしし課”がやってきた-市民自治講座-

2010-02-01 | おにき日記




 佐賀県武雄市営業部“いのしし課”の溝上正勝課長にお越しいただき、ピンチをチャンスにと、『イノシシ被害対策』と『いのしし肉の利活用』で地域を活性化するお話を聞きました。ネーミングが直裁でわかりやすいですね。この全国初の“いのしし課”というネーミングで、注目を浴び、武雄市から外に出て営業をしなければならないところ、マスコミからの取材、そして、アチコチの行政・企業などから視察や問い合わせが入ってきたとのことです

 緊急雇用のふるさと雇用再生基金事業を活用して、パトロール事業を地元の森林組合に業務委託。2人1組のパトロール員8名と指導員が実施。市民からの通報・要望等に素早い対応を行うとともに、被害状況、出没・捕獲状況、作設置状況、耕作放棄地や放任果樹などイノシシの餌付けにつながる場所の調査や、環境指導などを行っています。住民からの苦情・要望の35%がイノシシ対策。調査はすべての事業の元になります

 また、有害鳥獣駆除を促進し、捕獲したイノシシを無駄にせず、地域の食資源として有効活用するために、食品加工センター「猪突猛進 やまんくじら」を設置(計画主体:武雄市、事業主体:地域有害鳥獣処理組合)し、食肉処理と販売を行っています。お肉の販売とともに、加工は地域の企業との契約して、ソーセージ、薫製、インスタント猪汁に。その他の部分は肥料となり、無駄になる部分はないとのことです。3年くらいは行政主導で行い、うまく組合に引き継いでいければとのことです

 武雄市では捕獲してから30分以内にこのセンターに運ばれ、解体されるとのこと。この30分という数字は、美味しいイノシシ精肉にとって、かなりポイントが高いとのことです

 ……、お話は盛りだくさん、質問も時間いっぱい、参加者も会場狭しと予想以上に集まり、関心の高さというか、深刻な被害状況を反映したものだと思います。
 溝上課長がとても気さくで楽しい方で、分かりやすく率直に話してくださいました。来てくださったことが、地域が元気になっていくきっかけになればと思います。視察が相次ぎ、お忙しいなかをありがとうございました
 

 
 

コメント
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