即席の足跡《CURIO DAYS》

毎日の不思議に思ったことを感じるままに。キーワードは、知的?好奇心、生活者発想。観る将棋ファン。線路内人立ち入り研究。

もの申さぬ企業文化

2009年11月21日 11時31分49秒 | 仕事
経営体質は「独善的」 JR西漏洩、第三者委が最終報告


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 JR西日本の佐々木隆之社長(63)は18日、宝塚線(福知山線)脱線事故をめぐり、調査報告書の漏洩(ろうえい)を働きかけるなどした一連の問題を検証する第三者機関「コンプライアンス特別委員会」の最終報告書を前原誠司・国土交通相に提出した。最終報告書は漏洩問題の原因を「組織防衛優先の企業風土」にあったと指摘した。

 佐々木社長はこの日、丸尾和明元副社長(58)ら漏洩の働きかけや資料の未提出など一連の問題にかかわった35人を最大で報酬返上3カ月(50%)などとする社内処分を発表した。漏洩問題に中心的に関与した山崎正夫前社長(66)と土屋隆一郎前副社長(59)は、10月23日付で取締役を引責辞任していることから対象から外した。

 最終報告書は、一連の問題の再発防止のためとして、同社の経営体質について検討。同社の役員や社員から聞き取り調査をした結果として、92年に社長に就任し、会長や相談役を歴任した井手正敬(まさたか)元会長(74)について言及した。「強力なリーダーシップで、経費削減につとめた」などと民営化後の経営を軌道に乗せたことを評価する一方、「独善的で『上にもの申さぬ文化』をつくり、技術軽視も進んだ」「他人の意見に耳を傾けず、人事権を握り、独裁的経営に経営陣は沈黙した」と厳しく批判した。

 さらに、会長就任の97年以降も「院政」が敷かれ、「上に対してもの申さぬ文化、現場を知ろうとしない経営体質が作られた」とし、これを「経営上の最大の失敗」と指摘。「新経営陣には、これら経営上の問題を直視する決意を持ってもらいたい」と提言した。
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独善的
上に対してもの申さぬ文化
現場を知ろうとしない経営体質
技術軽視
他人の意見に耳を傾けず

今まで長い事仕事してきて、いろんな会社を見てきました。
でも、こういう会社、ほんと多いです。

僕のような第三者、社外の人でわりと話しやすいような人に、(社内では言いにくいから)社内の愚痴を長々と言う人、ほんと多いです。
結構偉いのに、自分は何も決められないし、全部上司のOK取らないと何もできない風情の人が多すぎます。
小さなことでもリスクを取れない。
いや取らない、(ほんとは取れるけど)取りたくないのかも。

成果主義、市場主義だけが悪者なわけではないけど、特に大企業にはこういう雰囲気が蔓延している気がします。

新経営陣には、これら経営上の問題を直視する決意を持ってもらいたいということになり、最初はいろいろ改革を進めるのだけど、半年、一年も経てば人は変われどまた同じような体質、風土になってくる。

強いですね、企業の伝統、文化。

逆に言えば、それを丸ごと変えられるだけの強力なリーダーが現れない。

上にもの申さぬイエスマンに取り囲まれた裸の王様は、何の危機感も感じぬまま、今日もにこやかに通りを歩いていく。

単にもの申さぬだけならまだいい。
上はこういう風にすれば喜ぶだろう、多分こういうことだからこうしておけば問題ない。
というように、指示が出たわけでもないのに、勝手に斟酌して、さらに上に気に入られるように動いたりする。
それだけを生き方の指針としてるような太鼓持ち的な取り巻き。ご機嫌取り。

百貨店業界、マスコミ・広告業界なども含め、天下りがまだまだ横行している組織や団体、その他、まだまだあの「スリーアミーゴス」的な能天気な人たちが今日も元気に生息しているものと予想される今日この頃です。
コメント (4)
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