即席の足跡《CURIO DAYS》

毎日の不思議に思ったことを感じるままに。キーワードは、知的?好奇心、生活者発想。観る将棋ファン。線路内人立ち入り研究。

気持ちの余裕

2009年11月27日 22時02分04秒 | 雑感
先日、つるつる講演会に行ってきました。
自己演出プロデューサー鶴野充茂さんと、伝説のホテルという夢に向かって邁進中の鶴岡秀子さん
お二人ともすごいバイタリティ。会場中かなり熱い雰囲気に包まれて、刺激いっぱいの楽しいお話が聞けました。

そういえば、鶴野充茂さんの関連記事、こんなに書いてましたね。

ブログの効果
メデコミ会
ネットワーク
ブログ効果
消費者視点

そのセミナーのことはあらためて書くことにし、今日は鶴野さんの最近の記事、「余裕を作りたい人に」を取り上げます。(部分的に引用させてもらいます。)
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●必要なことで精いっぱい

 気がつくと、やらなくてはならないこと、対応せざるを得ないもの、
片付けるべきものなど、「必要に迫られていること」ばかりに追われていることってありませんか?

 たとえそれが現実だと頭では分かっていても、みんな心のどこかで、

「必要なことだけをやっている人生なんてつまらない」

と思っているはずです。

  <中略> 

 これに対して、「こうありたい状態」とは、どんなのか?

 子どもの頃、よく「あ、いいこと思いついた」と言っていたのに、大人になってから「いいこと思いついた」なんて言う人はほとんどいません。

 大人になると「いいこと」を思いつかないのか、思いついても言わないだけなのかは分かりませんが、私自身は、人と会って話すたびに、

「あ、いいこと思いついた」

って言いたいんです。

 なぜかというと、「いいこと思いついた」と言える大人は、気持ちの余裕がある大人だと思うからです。話をしている相手だって、楽しいと思ってもらえると思うんですよね。

 じゃ、どうすればそんな気持ちの余裕を持てるのでしょうか。

 いろいろ試すうちに、余裕のない時の気持ちの切り替えに、「有効な法則」があることを発見しました。

●人からヒントをもらおう

 「有効な法則」の前に、実際にあった私自身の話をしましょう。
 
 ある時、大学の後輩と食事をしました。ベンチャー経営者です。
 それまでは意識することもなかったのですが、その時、彼の財布が妙に「薄い」ことに気付いたんです。カード1枚と現金しか入ってない。

 対して私の財布にはカードが20枚以上(ポイントカード類が多い)にレシートやらビール券やらがつまっている。明らかに分厚いわけです。

 <中略>

 すべてのカードを高頻度で使っているわけではありません。中には、年に1度も使わないものもある。しかもポイントカードのインセンティブは、購入金額に対して0.5%~5%くらいです。そのポイントのために、本当に自分は自由な選択ができているのだろうか、と。現に有効期限ギリギリの商品券を使うためについ最近、無理やり買うものを考えて不足分の現金も払ってしまいました。
 
 ひょっとして、たくさんのカードを持っていることは、かえって不自由なんじゃないか。

 すべてをスリム化しよう。
 以来、サイフをスリム化しカードも厳選して最低限にしました。ついでにオフィスと自宅の不要な書類や衣類を捨て、まだ使えるものは気前よく人に譲りました。

 モノを減らすと妙にサッパリし、新しいものが見えてきました。
モノが少ない方が自由だ。自由に選べるなんて豊かだ。なんて思えるようになってきました。

 よく考えずに、同じような行動パターンを続けていること ってありますよね。余裕がない時って、それを「必要なこと」だと無意識に処理している場合がよくあります。

 そこでオススメは、人の行動を観察し、自分と「反対」にしているもの を見つけます。そして意識すればすぐできそうなことをマネしてみるのです。マネに大きな努力が必要なことを「余裕のない時」に取り組むのは大変ですからね。

 これで、「何かをやめて」「何かを始める」ということが同時にできます。

 すると新しい刺激が得られるようになります。見えないものも見えてくるでしょう。
 ただ新しいことを加えるのではなく、今の何かを逆向きに変えてみる。スイッチを反対側にするように。
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どうでしょうか?
鶴野さんの指摘は、当たり前のようだけど、いつも目から鱗的な刺激や気づきがたくさんある。

「モノを減らすと妙にサッパリし、新しいものが見えてきました。モノが少ない方が自由だ。自由に選べるなんて豊かだ。なんて思えるようになってきました。」

これ、結構心当たりのある人、いっぱいしますよね?
たとえば、そこの余裕の無いあなた!?(リンク貼ろうかな、と思ったけどやめた。
ほんと、何度も書いてるけど、捨てられない、減らせないタイプ、物持ちのいい性格、うじうじと未練たらたら思い切りが極めて悪いんです。
O型っぽくないとよく言われる。
しかし、振り返って見れば見るほど必要なことだけをやっている人生じゃないか、と思えてくる。
この話は、「捨ててスリムになろう!」ということを言いたいわけではなく、「いいこと思いついた!」っていう感覚が、大人になってからあんまりないということの警鐘。そして、生活に余裕を持つための、ちょっとした生活の知恵の話。

鶴野さんの専門分野、コミュニケーションとか伝えることっていうのは、よく考えるととても難しい。でもとっても重要だし人間関係や仕事における基本。

あらためて鶴野さんのベストセラーの本を読み返しました。
頭のいい説明「すぐできる」コツ―今日、結果が出る! (知的生きかた文庫)
鶴野 充茂
三笠書房

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そして、これが新刊です。
つるの式「伝える技術」新常識
鶴野 充茂
小学館

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無人島生活とか、ひきこもり生活でもない限り、仕事も日常生活も含め、一日中伝えること、コミュニケーションをしてますもんね。

もっともっと日常的に「あ、いいこと思いついた」って言いたいんです。
必要に迫られないことを日常的に取り組んでいたいのです。
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渡辺竜王防衛、6連覇!

2009年11月27日 00時24分01秒 | 将棋
竜王戦第四局
なんとストレートで渡辺竜王防衛、六連覇です。
いやはや、強いのなんの。

森内九段、いいところが全く出なかったですね。なんか萎縮していたみたいに。
それも渡辺竜王が、横綱相撲さながら、森内九段に相撲をさせなかった。

BS放送解説の高橋九段が言ってました。
やはり、去年の羽生挑戦者との戦い、あの経験がものを言ったのだろうと。
そして、第一局での微妙な流れが、その後の勢いを決める事になった。

そして、渡辺竜王の強さ、渋さ、うまさばかりが光り、森内九段としては、どこからどうやってもかなわなそう、という感じに思えるようになってしまった。
伸び伸びして、重厚な指し手の森内九段の良さがまるで陰を潜めてしまった。
蛇に睨まれた蛙、というのは言いすぎだろうけど、それにしても若き竜王の強烈な強さ、隙の無さは、控え室もあきれるほどであった。

少しずつ少しずつ局面をリードしていき、攻めざるを得ないようになる。
仕方なく、どんどん攻めるしかないので、行くのだけど、結局は足りない。

順位戦や王将戦リーグや、他棋戦でも活躍している森内九段をしても、渡辺竜王相手ではなんか格違いのように思えたのは僕だけだろうか。

歩切れ。。
ここで、一歩あれば・・・。
どうやっても、そんな不運がついてまわるような局面が続く。

起死回生の自陣角が泣いている。
いつまでも日の目を見ない構想。
どこまでいっても光が差さない。

最後の最後で逃げ道を開ける△3三角。
「せっかく打った角を最後まで壁のままで終わらせるのは忍びなかったのだろう。」と解説者。

持ち時間がなくなってくる。
投げるに投げられない。
真綿で首が絞まっていく重く苦しい時間。

弄ばれたような。。。
ストレート負けというだけでもたまらないのに、4局のすべてにおいてはっきり優勢という局面がなかった、という苦渋。
完敗です、と言うたまらなく重い言葉が出る。
素直な気持ち、悔しさが伝わってくる。
高橋九段が、「聞いてるだけで涙が出そうです。」と言ったあまりにも悲しい敗者の弁。

ひとまわり大きく強くなった渡辺竜王。
6連覇どころか王座戦でのすごい記録(18連覇!)に続いていきそうな雰囲気もする。
多分、この戦いをもって、昨年の竜王戦でのあの苦しみの総括ができたのではないだろうか。

渡辺竜王、本当におめでとうございました!
コメント (2)
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